お聞きいただいているのは、

144MHzのアマチュア無線により受信された、流星による反射エコー音です

1977年5月2日 10:43:35(UT+9h)

TX:札幌 JA8SFY 10W 11素子 4パラ 2段

 RX:倶知安 JH8BGA 8素子 スタック 受信機:IC-201





1977〜1979年に実施した
144MHzのアマチュア無線を利用した流星観測


1977年 JA8SFY(札幌)→JH8BGA(倶知安) アンテナ;余市上空100km


流星群名 観測期間 観測時間 エコー数 電波形式 送信 受信 HR
みずがめ群ほか 1977 3.26-5.24 5:30 1 144.300 A1 10W 11素子
4パラ 2段
8素子八木
スタック IC-201

該当群無し 1977 6.3-6.30 8:00 2 144.300 A1
144.085 A1
   〃   〃
該当群無し 1977 7.1-7.31 11:45 1 144.085 A1    〃   〃
ペルセウス群 1977 8.8-8.12 12:00 18    〃    〃 3素子 ダブル
ダイバーシチ

しし群 1977 11.16-11.17 3:10 3    〃    〃   〃
合計
40:25 25


0.613


1978年 JA8SFY(札幌)→JH8BGA(倶知安) アンテナ=余市上空100km

流星群名 観測期間 観測時間 エコー数 電波形式 送信 受信 HR
しぶんぎ群 1978 1.3 4:50 16 144.085 A1 50W 11素子
4パラ 2段
8素子八木スタック
MULCHI-2000

みずがめ群 1978 5.6 0:20 0    〃  〃  〃
ペルセウス群 1978 8.12-8.14 3:30 12    〃  〃   〃
合計
8:40 28


3.22


1979年 JA8SFY(札幌)→JI1TKQ(八王子) 

流星群名 観測期間 観測時間 エコー数 電波形式 送信 受信 HR
みずがめ群 1979 5.6-5.7 2:05 23 144.085 A1 50W 11素子
4パラ 2段
6素子八木 水平真北
FR-400+144クリコン
10.9


以上が144MHzバンド利用したMAMによる流星観測です。

結果は予想したとおり、周波数が高いこと、電離柱に反射する電波の角度が小さいなどの理由で、
1977〜1978年は、少数の流星しか得られませんでした。
一方で、距離が離れると電波を反射する角度が大きくなり、エコーが得られやすくなるセカントの法則が適用されることが、1979年に証明されました。

そこで、エコーの数を増加させ観測の精度を向上させるため、小樽(倶知安から転勤)〜八王子間において50MHzで本格的に観測を開始しました。

詳しい観測は、1988年発行の「HAM Journal」にMS通信の可能性についてまとめた「流星と電波」にあります。


 NEW 29 Feb 2004 

HAM Journal.pdf  (3MB)