第1回旭川CRA杯対戦会レポ
2001/02/11北海道のカルド対戦会といえば札幌!というイメージを払拭すべく、ついに立ち上がった我々カルドセプト友愛協会(CRA)が送る、第1回旭川対戦会のレポート!
札幌のそれとは(文字通り)一味も二味も違った、何かが間違っているとしか思えない対戦会の模様をお楽しみください。まずは軽く、今回の対戦会に参加したCRAのメンバー紹介。(敬称略)
<機械科ボイラーズ(略称機ィ)>
カルド歴約1年。このページの管理者。
第2回全国大会小樽予選1回戦負けという経歴を持つ。
移動侵略好き。好きなクリーチャーはバジリスク。<GAS>
カルド歴約1年。
第2回全国大会小樽予選第3位という経歴を持つ。道北地方最強?
小樽予選ではオールドウィロウの向こう側に関東平野を見たらしい。<はやし>
カルドを始めたのはプラス以降の新規セプター。
カードは一ヶ月程でコンプリートしたらしく、もともと勝負師タイプの人間なので、初心者と侮れない。<クニヲ>
同じく、プラス以降の新規セプター。
勧めても貸しつけてもなかなか手を出さなかったくせに、始めた途端に一ヶ月程でコンプリート。
ジャンルを問わず、ゲームに対するやり込みと集中力には定評がある。普段から呼び捨てなので、文中でも呼び捨て。そして、今回の対戦会に参加してくださったセプターの方々です。
<旦那>
遠方より、前日から泊りがけで参加してくださいました。
酒も入っていないのにナチュラル笑い上戸な方でした。<TOUMA>
こちらの方もかなり遠方からお越しくださいました。
堅実なプレイスタイルの理論派とお見受けしましたが、どうでしょうか。<たる>
札幌の対戦会の常連の方です。旦那さんとは以前から知り合い。
私も何回か対戦したことがあり、非常に和やかな印象を受ける方です。パウダーイーター好き?以上の7名で、今回の対戦会は行われました。
[対戦会ルール]
・1回戦 転送×転送!
Eカード各種1枚まで、30Rで終了
3人組3位1個
4人組3、4位1個
・2回戦 第2回全国大会
Eカード各種1枚まで、30Rで終了
3人組3位1個
4人組3、4位1個・3回戦 スモールワールド
(苦情は受け付けません)
Eカード禁止、ラウンド制限なし
3人組2位1個、3位2個
4人組3位1個、4位2個いずれのマップも、目標魔力は最小。ブックはマップ別に用意。
組み合わせは、1試合ごとにシャッフル。
とりあえず全国大会に準じたルールでやってみたいと思っていたので、このようなマップの選定となりました。
最後のスモールワールドは、GASさんと相談の結果「スモールワールドだろう」の一言で大爆笑した結果、決定。
ルール中に、1個とか2個とか謎の単語が混じっていますが、とりあえず気にしないでください。そんなわけで、早速1回戦の結果から。
1回戦:使用マップ 転送×転送!
私とGASさんにとっては、小樽予選での忌まわしい記憶の残るマップ、転送×転送!の勝負。
残念ながらビデオに残していたわけではないので詳しい試合内容などは伝えられず、せいぜい私の出ていた試合で印象に残ったことを記す程度のレポートしかできないことをご了承ください。
1 たる 2282G 2 TOUMA 2226G 3 クニヲ 328G 3人組の試合では、事前に戦い方の研究をしておくことが重要であるこのマップに、初心者のクニヲではかなりキツかったらしくかなりの大敗。たるさんとTOUMAさんはかなりの僅差でしたが、かろうじてたるさんに軍配が上がった模様。
1 機ィ 1532G 2 はやし 1160G 3 GAS 983G 4 旦那 485G 4人組の方では旦那さんのテンペストが吹き荒れていたために土地のレベルを上げられず、手持ちの魔力勝負。
ドレインマジックが脅威となりましたが、アルマジロなどテンペストに強いクリーチャーを擁し、24ラウンド目までバリアーを温存した私の勝利となりました。
一つ苦言を呈すと、旦那さんのテンペストは戦略上全く意味の無い単なる荒らし行為だったような気が……。
攻撃・妨害スペルは、あくまでも自分が勝つために使うものだということを留意して欲しいですね。さて、結果表を見てお気づきのように、下位の方々は色違いで表示されています。
この色違いの方々こそが、前述のルールにあった「1個」とか「2個」とかの対象となっている方々です。
この「1個」とは何か?
答えは、「生コンニャクの角切り『桃の天然水』漬け」です。
そう、今回の対戦会のルールでは、対戦で下位となった方々にはこの「生コンニャクの角切り『桃の天然水』漬け」を、指定の個数だけ食べていただく、という嫌がらせのようなルールが採用されていたのです。
もちろん、CRAのメンバーはともかく、ゲストとして参加していただいた方々には一切事前に告知していません。
そんなことを書いたら、参加してもらえなくなってしまう恐れがありますからね。
この嫌がらせ食品ですが、我々の間では通称「ナタデココ」と呼ばれています。確かに見た目は似ています。
口に入れた瞬間のフルーティーな味わいと滑らかな舌触りは、一瞬、「これはイケるのでは?」という淡い期待を抱かせます。
しかし、この食べ物の真骨頂はコンニャクの本体を噛み切ってからにあります。
コンニャクを噛み切った瞬間に、口の中に広がる生臭さ。その味の落差、裏切られっぷりは、初めて食べた者の笑いを誘います。
もちろん、このコンニャクは容易には飲み込めない、噛み切らなくては咽喉を通らない程度の適度な大きさで切られています。
それほど強烈にまずい物ではありませんが、2度とは食べたくないと思わざるを得ない、それが「生コンニャクの角切り『桃の天然水』漬け」です。第1回戦では、クニヲ、GASさん、旦那さんに食べていただきました。
クニヲとGASさんは以前から耐性が出来ているのでただまずがるだけでしたが、旦那さんには期待通りの反応をしていただきました。
まさに「負けられない勝負」であることを印象付けるイベントとして、成功したと言えるでしょう。2回戦:使用マップ 第2回全国大会
1 機ィ 4384G 2 TOUMA 2654G 3 クニヲ 1003G 「第2回全国大会」というこれ以上ないくらいに安直ネーミングなマップでの試合。
3人組の試合では、私は対人戦ではほぼ初めてテンペストブックを使ってみました。
バリアーを入れていなかったため、ハウントでも使われようものなら爆笑&敗北必至のブックであり、大変な不安に襲われます。
案の定、開始時には最初の手札にソウルスチールが2枚含まれており、早くもテンペブックであることを誤魔化しようがないというありさまです。
試合は着々とテンペストを手札に溜める私と、着々と水連鎖を作るTOUMAさんの戦いといった様相。
バリアーのない私は、身を守る手段としてウィザードアイ+マインドシーカーというかなり苦しいコンボを用意していたのですが、この2枚がそれぞれ4枚ずつ入れていたにも拘らず、全く揃いません。
しかし、捨て札になるよりは……と思って苦し紛れに使ったマインドシーカーが、なんと!
TOUMAさんのフュージョンを掠め取ったのです!
「よっしゃああああ!」
思わずガッツポーズで吼える私。うなだれるTOUMAさん。
シャッターでソウルスチールを壊されたものの、最終局面で予定通り私のテンペスト、スウォームが炸裂。
「ああ終わった終わった」と、私とTOUMAさんはすでに終戦モードに入っていました。
そして30ラウンド目。予期せぬ出来事が起こりました。伏兵、クニヲが、リトルグレイを手にして、私の拠点であるドレインローパーの土地に止まりやがったのです!
「馬鹿な……」
防ぐ手段を持たない私のローパーに迫るグレイ。緊張の一瞬です。結果は……。
『効果がなかった』
当然です。私には積み上げてきたものがあるのです。誘拐一つでなんとかなるほど、世の中甘くありません(冷や汗)。
1 GAS 2383G 2 はやし 1813G 3 旦那 951G 4 たる 874G 4人組の方の試合はテンペ使いが2人もいたらしく(旦那さんではなかったらしい)、総魔力を上げる手段に乏しい厳しい戦いだった模様。
全体的な総魔力の低さが、テンペストの抑止力が大いに働いた試合だったことを容易に想像させます。
終盤は私も観戦していたはずなのですが、あまり内容を覚えていないため、ここで試合内容を記すことができないのを残念に思います。今回初めて「ナタデココ」を食べることになったのはたるさん。
これを食べたときの反応には個人差があり、あまりこの味覚がこたえない人もいるのですが、たるさんもそういう人だった模様。
ただ、「もう1回食べたいとは思わない」とは仰っていました。3回戦:スモールワールド
1 クニヲ 3520G 2 機ィ 1570G 3 旦那 562G 対戦会告知を見た全員が、「何もこんなところで」と思ったであろう最終戦マップ、スモールワールド。
「たぶん10分もしないで終わる」と思っていたのですが、3人組の試合はまさにその通りの展開となりました。
ヘイストやワードXを使い、速攻で周回を重ねる私とクニヲ。出遅れた旦那さんはクリーチャーを配置し、土地こそ多く持っていましたが、周ってナンボのこのマップではあまり関係がありません。
しかし、トップの魔力が1000Gを越えたあたりで私とクニヲがお互いバリアーをかけあうといった状態に。
そう、このマップでは相手の移動スペルを封じるために、バリアーを4枚入れることが定石となっていたのです。
バリアーを破るためのフライも入れていたはずなのですが、なぜか両者とも引けません。
地味にダイスを振って歩き続ける私は地味に旦那さんの土地を奪って連鎖を作り、目標魔力を大きく越えたあたりで私の勝利は確定かと思われました。
しかしクニヲは、わずかな勝利の可能性をかけてデコイの土地レベルを無属性のまま一気に5まで叩き上げます。
私は城まであと2マス、まさか止まるはずはないと思っていたそのデコイの土地に……止まってしまいました。
クニヲの、起死回生の大逆転勝利です。おかげで私は、この日初めて「ナタデココ」を食わされるハメになりました。
1 GAS 3240G 2 はやし 1725G 3 TOUMA 970G 4 たる 130G 4人組の試合は、3人組の試合に輪をかけてバリアーの応酬といった模様です。確かに普通に対戦していても移動スペルを封じるために相手にバリアーをかけることはありますが、バリアーが100%妨害スペルになりうるのは、このマップとアリーナ2ぐらいのものでしょう。
試合は、あがりを一時放棄してまで総魔力を上げることに専念したGASさんの勝利。
なぜ、彼がそんなことをしてまで総魔力を上げたのか? 疑問は残りますが、それは後述します。この試合で初めて「ナタデココ」を口にしたのはTOUMAさん。
これでゲスト参加者全員に食らわせることが出来たので、このイベントは大成功だったと言えるでしょう。
TOUMAさんの反応は、口に入れた後のいぶかしげな表情といい、その後に来る口を押さえての笑いようといい、飲み込もうにも飲み込めない苦しみようといい、まさに期待通りの反応でした。というわけで第1回旭川CRA杯対戦会の模様をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。
札幌とはかなり違うというか、別物というか、何かが間違っているというか、そんな感じの対戦会でしたが、なかなか盛り上がった良いイベントだったと思います。時間はかなり余ったので、フリー対戦もたくさんできたし。
第2回もぜひともやりたいと思っているので、その際は旭川まで来られる方ならば、ぜひとも参加を検討してみてはいかがでしょうか。
我々としては全力を尽くして迎え撃ち、「ナタデココ」をご馳走して差し上げる所存です。[おまけ]
最終戦、GASさんがあがりを放棄して総魔力の上昇に努めるという奇異な行動に出ました。
これは、常人には理解できない無意味な行動だったのでしようか? 違います。
この行動の裏には、彼の巧みな計算と駆け引きが隠されていたのです。
まずはこちらの表をご覧ください。
1 機ィ 7486G 2 GAS 6606G 3 TOUMA 5850G 4 クニヲ 4851G 5 はやし 3698G 6 たる 3286G 7 旦那 1988G この表は、対戦会で行われた3試合での、各人の総魔力を合計を記したものです。
実は、この対戦会では「敗者に『ナタデココ』を食らわせる」他に、もう一つの取り決めがありました。
それは、「合計総魔力下位3名は買い出し部隊即ちパシリ、及び鍋のポジション権剥奪」というものです。鍋。
そう、この対戦会の日の夜には、参加者全員で鍋をやろうという案がありました。
そこで、せっかくカルドの対戦で勝負のシロクロをつけるのだから、「敗者は鍋のときに良い席を取れない」というルールを採用し、対戦前に参加者に告知していたのです。
パシリはあくまで単なるオマケのようなものですね。
実際に夜になり勝ち組が鍋を囲んだ際には、負け組は足が折りたたみ式になっている小さなテーブルにつき、私がレトルトカレーを温めるときなどに使っている小さな鍋に、大鍋から盛ったものを食べていました。
その様子があまりに貧相で、あまりに屈辱的なビジュアルだったもので勝ち組の面々は大爆笑。
私はせっかくなので、この様子をデジカメに撮っておこうと思いましたが、あいにく電池が切れていました。
皆様にあの様子を、私のつたない文章でしかお伝えすることができず、とても残念です。えー、今回の対戦会ですが、なんと、参加してくださったTOUMAさんもレポを書いてくださいました。
許可をいただいたので、リンクを張らせていただきました。
私の視点から見たレポとはまた違った(コンニャクの)味わいがあると思います。
被害者参加者が伝える対戦会の模様をお楽しみください。