第3回入間記念参戦レポ
2001/05/12第2回全国大会の予選以来カルド浸りの毎日を過ごした挙句、ついにノコノコと北海道から埼玉の入間まで遠征し、大会に参加してきてしまいました。
ということで去る5月12日、ラオックス入間店にて行われた「第3回入間記念」のレポートをここにお送り致します。[第3回入間記念概要]
マップ:カリン
ルール:目標魔力7000(デフォルト)
土地はシャッフル
30ラウンド制限ブック制限:
・Eカード禁止。
・同じカードは2枚まで(2枚縛り)
・『スペル以外』のカードを『必ず1つ指定』する。(SP指定)
・SP指定したカードは例外として『必ず4枚使用』する。
・ブックは複数用意しても構わないが 『SP指定は1種類のみ』とする。
ただし、メモリーカード1枚に入る内容にする事。
・ブック名はSP指定したカード(の省略)名とする。
例:(SP指定=エルダードラゴンの場合)エルダー1,エルダー2,エルダー3入間記念前日、5月11日。私はこの日は仕事でした。翌12日も仕事だったのですが、有給休暇を取りました。カルドのためならば、このぐらいは当然です。
しかし、さすがに前日から2日連続で有給は取れません。そこで私は、11日は普通に仕事をして、仕事が終わったらすぐに旭川駅に向かい、特急「スーパーホワイトアロー」に乗って札幌、札幌から寝台車「北斗星」に乗り、翌朝仙台で降りてR−ヲカダさん、ケムリさん達東北勢と合流、そして新幹線「やまびこ」に乗って埼玉まで向かうという計画を立てました。
なぜ、飛行機ではなく北斗星なのか? これは、単に私が飛行機が嫌いだからという理由もあるのですが、実際のところ、飛行機で行った場合羽田に着くのは夜遅くになってしまうため、宿を確保するための時間的余裕に不安があったからということがあります。
その点、北斗星なら宿という点なら安心ですからね。というわけで、私は仕事が終わった後、汽車の旅を満喫すべく旭川駅に向かいました。旭川駅で、駅員さんの言葉に私は耳を疑いました。
「ああ、これだと2分しかないから、接続できませんね」
なんということでしょうか。これは要するに、「スーパーホワイトアロー」が札幌に着いた後、「北斗星」が発車するまでに2分しか時間がないため、札幌で乗り継ぐことができないということなのです。しかし、私は駅員さんの制止を振り切って札幌に向かう、などという愚行は犯しませんでした。
冷静に旭川空港に向かい、飛行機で羽田に向かうことにしたのです。電話でR−ヲカダさんにその旨を伝え、宿のことは後で考えることにしました。最初からそうしろよ、というツッコミなど聞きたくありません。飛行機は無事、羽田空港に到着。私はとりあえず、同じく大会に参加する予定のポペルージュさんに電話をすることにしました。ポペルージュさんの家は埼玉の三郷で、ここには先行してGASさんが到着しているはずです。
私が電話で経過を報告すると、案の定2人には爆笑されてしまいました。
そしてモノレールや電車を乗り継ぎ、ポペルージュさん宅に着いたのが夜中の12時。一時はどうなることかと思いましたが、とりあえずこれで入間記念に参加することはできそうです。なお、ポペルージュさんはカードコンプリートはおろか、ストーリーモードすらクリアしていないド素人です。カリンでシャッフルを選べなかったときはあまりの意外さに、失笑を禁じ得ませんでした。カードは346種類集まっていましたが、これはダミー対戦をやりまくって集めたとのこと。私としてはカードを集めるよりも、セプターとしての能力を磨いておいて欲しかったのですが。
とりあえず初心者にも使いやすいブックをと思い、SPをヘビーハルバードにしたブックを作り、COM3人相手にポペルージュさんを特訓。大会参加者で前日の夜中にこんなことをやっていたのは、きっと我々だけでしょう。翌朝、ポペルージュさんの車で、入間に向けて出発。天気は晴天、まるでブラストスフィアで相手の連鎖を吹き飛ばした後のような、清々しいさわやかな朝でした。2時間ほど男3人のドライブを楽しみ、ラオックス入間店に到着。
いよいよ大会開始です。延々とカルドとは関係のない話を続けてきましたが、いよいよ肝心の大会のレポートをお送りします。
クジ引きの結果、私の1回戦の相手は渚さん、フィラさん、そして第1回全国大会優勝者、マサ・オサダさんに決まりました。かねてより有名なセプターと対戦してみたいと思っていた私には、願ってもない展開です。
SPカードはそれぞれ、私がポールスター、渚さんがニンジャ、フィラさんがマントラップ、マサさんがゴールドグース。
そこで私が3つ作った中から選んだブックは、このブックです。
クレリック2 G・クローラー2 デコイ2 ワーウルフ2
ソン=ギョウジャ2 バンディクート2 ブラストスフィア2 ヘルハウンド2
ヴァンパイア2 ウッドフォーク2 グリーンモールド2 バジリスク2
以上クリーチャー24枚イビルアイボール2 グレムリンアムル2 ポールスター4
以上アイテム8枚アップヒーバル1 シャッター2 ソリチュード1 チャリオット1
パーミッション2 バリアー2 マジックボルト2 マナ2
ランドプロテクト2 リンカネーション2 ワイルドグロース1
以上スペル18枚
フィラさんのSPがマントラップなので、G・クローラーが入っているこのブックを選んでみました。
全体的に即死クリーチャーが多く、ポールスターを防御だけでなく侵略時にも活かせるような構成になっています。
もちろんブラストスフィアが入っているのは当然ですね。
ミルメコ対策にワーウルフ+イビルアイボールのコンボを仕込んでありますが、基本的にはミルメコにはバジリスクで対処する方向で。
守りのメインのヴァンパイアを配置できるかどうかが勝負の流れを決めるかも?
ちなみに、裏SPカードはソリチュード。他の2つのブックにも、1枚だけ入っています。これが活躍するようなら、優勝も夢ではないでしょう。プレイ順は、私は幸運にも4番手でした。ラウンド制限のある勝負では、4番手はかなり有利なポジションです。
さらにカードの引きも悪くなく、序盤から順調にクリーチャーを配置し、ヴァンパイアもあっさり2体とも配置を完了してしまいました。かなり幸先の良いスタートだったといえるでしょう。
しかし、私以上の勢いで総魔力を伸ばしていたのは、マサさんでした。みるみるうちに連鎖を増やし、その上、スワップで渚さんのニンジャフュージョンを強奪し、フィラさんのレベル3マントラップを落としてしまいます。私のG・クローラーを出すまでもありませんでした。中盤、私のヴァンパイアに危機が訪れました。ウィークネスをかけられた上、テレキネシスで隣のマサさんのクレリックの土地に引き寄せられてしまったのです。しかし、私の手札にはイビルアイボール。これならクレリックを倒せるだろうと思って使用したところ、ST0だったため、即死は発動しませんでした。当たり前ですね。なんというミスでしょうか、こんなことを見落としてしまうとは! しかし、マサさんの方も間違えてゴールドグースを使ってしまっており、周囲は微笑ましい笑いに包まれていました。
私のヴァンパイアがどうなったか、ですって? もちろん、即死させられましたよ。その上、そのレベル3の空き地にフィラさんがドリアードを移動させ、すぐに売り払いやがりました。人の土地を何だと思っているのでしょうか。その後、ウェザリングを抱えたまま自力で地形変化させていくほどの余裕を見せるマサさんが独走状態、私がやや遅れて2番手、渚さんとフィラさんはハッキリと落ち目で、20ラウンドを過ぎた時点では概ね私とマサさんの一騎討ちという形になりました。
渚さんとフィラさんはすでに静観モードに入っており、マサさんのパーミッションが見えているのにシャッターを使わないという潔さです。個人的には、このラウンド数で諦めるのは早いのではないかと思いましたが。いや、シャッター使ってくれよ、ということでは決してなく。
こうして、マサさんがレベル4オルメクヘッドを築いたあたりで、私にとってはかなりまずい状態になりつつありました。しかし、私が変に良いタイミングでマジックボルトを引いてきました。これ幸いと、すかさずマサさんのオルメクヘッドにマジックボルトを叩き込みます。マサさんが直後にランプロを引いてきていたので、間一髪のタイミングでした。
私は、「これでとりあえず通っても大丈夫だろう」と思い、レベル4オルメク通りを行くことにします。
ところが私がそこを通過し終わる前に、マサさんがオルメクをリリスに交換してしまいました。風地形なので地形効果はありませんでしたが、手札にデッドリィソーンを抱えているため、私のクリーチャー陣ではどうにもなりません。
ここで渚さんがニンジャを手札にこのリリスに止まれる目を出しましたが、マサさんの手札をハッキリと覚えていなかったのでしょうか、別のルートを選択してしまいました。私はよほど「ニンジャで行けば倒せる」と言おうと思いましたが、「ここはマサさんとの勝負を楽しもう」と思ったので言いませんでした。
そしてこの甘さが、私の命取りになりました。あろうことか、当のレベル4リリスに止まってしまったのです。大局的には、あえてオルメクにマジックボルトを撃たない、という選択肢もあったのかもしれません。なぜなら、もしもここで私がマサさんのオルメクを潰していたとしても、その場合私が独走することになり、そうなったら勝負を諦めていた渚さんとフィラさんも私を潰しにかかってくるからです。それよりはマジックボルトを牽制に使い、マサさんとのマッチレースを演じ続けていた方が妨害も減って、最後まで安定した試合運びができていたかもしれないでしょう。
均衡状態の1対1と、独走状態の1対3ではどちらが勝ちやすいか、これはなかなか判断に苦しむところですが、カリンというマップの性格を考えた場合、前者の方がやや有利だったのではないかと思います。結果論的な意見ではありますが。ともかく、これでこの瞬間だけはマサさんの独走状態になりました。しかし、このおかげで勝ちを諦めていた渚さんとフィラさんも、全力でマサさんを潰しにかかることになるのです。ここから先の試合内容は、荒れに荒れました。
下位3人の全員攻撃により、マサさんのレベル4リリスは落とされ、ドラゴンフライがスチームギアで落とされて風連鎖に穴を開けられ、デコイにティラノサウルスが攻められ続けました。
なかでも、支援効果+20のドラゴンフライをスチームギアで殺せたのは、私のソリチュードがかかっていたおかげでしょう。マサさん本人も、「敗因はソリチュード」と語っていたほどでした。ソリチュード、最高。こうして、試合の荒れ模様はエスカレートする一方で終盤戦に突入。私は口ハウントに夢中になるあまり記憶力(というより、集中力か)が低下しており、相手の手札を忘れてミスを連発。マサさんも焦っていたのか、バンディットの土地をレベル4に上げますが、それもフィラさんのリトルグレイ(だったと思う。記憶が曖昧)に取られ、1位から転落。
最後は私が7を出して、そのリトルグレイを殺してしまえば私にも逆転の目があったのですが、「絶対出ねえって」と言いながら出た目は、結局5。気がつくと勝ち上がっていたのは、渚さんでした。こうして、私の入間記念は1回戦で終了しました。ちなみに、最下位でした。悔いが残る内容でしたが、せめてもの救いはソリチュードが活躍したことでしょうか。
今回の反省点は、「記憶力を犠牲にしてまで口ハウントに走るな」ということでしょうか。お粗末でした。ちなみにGASさんは果敢にもSPモスマンで大会に挑みましたが1回戦で惨敗、ポペルージュさんも予想通り1回戦で惨敗でした。仲間内は全員最下位です。
その後は他の試合、そして決勝戦を観戦し、ちはかつさんの優勝を見届けて帰りました。帰りに羽田空港内のラーメン屋で、ポペルージュさん、GASさんと3人でラーメンを食べました。ここで食後に新マップ「縦横無尽」の話になり、ポペルージュさんが「どんなマップ?」と訊くので、割り箸を使って説明していたところ、店のおばちゃんに「その割り箸、戻さないでくださいよ。なんなら持ち帰っても結構ですから」と怒られてしまいました。まあ、当然といえば当然です。私は割り箸を持ち帰り、飛行機で旭川まで空輸し、私の部屋の台所の引き出しにしまいました。
今回の遠征は、最後の最後まで屈辱に見舞われました。最後に、入間記念に参加された皆様、お疲れ様でした。私は負けましたが、素晴らしい大会だったと思います。
もうエキスパンションで対戦する機会はあまりないかもしれませんけど、セカンドで入間記念が開催されたらまた遠征しようと思います。
ありがとうございました。