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第2回スペルブック講習会レポ

使用マップ:雪原の炭鉱ラビド


 第2回スペルブック講習会の詳細をお送り致します。
 2卓分の人数が集まったので、R−ヲカダさんにもフルスペルブックを使ってもらって片方の卓を担当してもらいました。ありがとうございます。  そんなわけで、今回は私とR−ヲカダさん、2試合分のレポートになりました。


<使用ブック解説>
 今回私が使用したフルスペルブックの内容です。

アシッドレイン2 イクリプス2 エコー2 オーロラ4 カタストロフィ3
グレイス4 サプレッション2 シャイン2 スカルプチャー2
デザートストーム1 テンペスト2 ドレインマジック2 パーミッション3
バリアー4 フライ2 マナ3 メズマライズ2 メテオ1
リバイバル1 リンカネーション4 ワイルドグロース2


 基本的な方針は前回と変わらず。
 序盤のブーストはあきらめ、中盤以降にエコー、ドレイン、グレイスでついていき、最後にシャインであがりという作戦です。
 やはりグレイスはあればあるほど良いと思い、4枚にました。

 パーミッションは、前回の講習会の対戦終了後のチャットで、「ラビドではパーミは弱いです」などと断言していたにも拘らず3枚入っていたりしますが、これは調整中に「やはり必要」と思い直したためです。別に情報操作をしようとしたわけではなく、あの時点では本当に弱いと思っていました。(いや、本当ですって)
 ラビドでパーミが弱いと思っていた理由は、砦ボーナスが150G、さらにそれが3箇所と、他のマップに比べると各段に砦ボーナスの比重が大きいということです。いかにもパーミの強そうなマップに見えますが、砦ボーナスを無視してパーミを使い続けていたのではあまり現金が増えていきません。特に開幕パーミは、個人的にはかなりの悪手だと思っています。

 私は、序盤のパーミの使い方は「上の砦二つを通ってから使う」ように心がけようと思いました。
 周回数を増やすことと砦ボーナスを確保することの両面を考えると、この方法が一番コスト的にバランスが良いような気がします。
 しかし、後半になって護符ボーナスが大きくなってくると、パーミの価値もそれに比例して上がっていくので、後半は砦ボーナスを無視してパーミを使っても構わないでしょう。
 パーミッションというスペルは、前作と比べて大きくパワーダウンしてはいますが、使い方に個人差が出てくるので(ランキングフロアを見ていると、砦を通ってから使う人と砦を無視する人の両方います)、多少はテクニカルで面白いスペルになったのではないかと思います。

 ラビドは前回の預言者の神殿1よりはフルスペルにとって戦いやすいマップだと思いますが、気がかりなのは城と聖堂の位置が 比較的近いため、現金を大量に持ち歩く期間が短くなり、エコーやドレインの威力が落ちてしまうのではないか?ということですね。
 こればかりは実戦で試してみないとなんともいえなかったりしますが。


<結果報告>
33ラウンド
1機械科ボイラーズ8314G
2たる5935G
3カーン5441G
4Dxミツクニ4524G


 今回はカーンさん参加ということで、勝利するのはかなり難しいと思っていました。
 序盤、ミツクニさんはアイボリー、カーンさんはグラニット、ブラス、アイアンなどのアイドルを置きまくっていきます。
 さらにミツクニさんはウィッチやアイボリーにファンタズムをかけるなど、かなりスペルブック対策をしてきている様子。
 ただ、自分の利益になりそうなカードがあまり見られなかったのはどうかな?と思いましたが。
 一方、たるさんはレプラコーンやナイトにパイエティコイン、バンディッグラブ、ストームコーザーなど、スペルブックそっちのけで完全に我が道を行くタイプのブックである模様。これはこれで面白いと思いました。

 様々なアイドルが入り乱れた状況の中、私はブラスの影響なのか序盤からバリアーを引きまくっていました。
 バリアーは大事に使わねばならないのはわかっていたのですが、余った手札はどうせリンカネで流すのだからと、気軽にバリアーを捨てていってしまいました。
 そんな中、ミツクニさんのファンタズム付きアイボリーが私にはかなりきつい状況。スカルプチャーを撃ちたかったのですが、アイボリーのせいでコストが300Gになっているので、序盤ではそうそう使えるものではありません。
 しかしさすがに放置しておくわけにもいかず、デザートストーム(これもコスト2倍で160G)で無理矢理ファンタズムを消したあと、アシッドレインでアイドルを全滅させました。ようやく通常ルールでプレイできると思いました。

 しかし直後、ミツクニさんがシャラザードの能力を発動させ、私のバリアーが消されてしまいました。
 シャラザードをマークするのを完全に忘れていた私は、やはり無理をしてでもスカルプチャーを撃つべきだったかと大後悔。
 そしてカーンさんの手札には、ライフフォースが3枚も揃っていました。かなり終わっていると思いました。

 もはや私は、カーンさんがライフォ使用時にライフォ自体を1枚生け贄にしたことすら頭になかったという絶望状態。
 もう永久に何もできないのだと決め込んでいました。さらに、この時点ではカーンさんの独走状態。かなりまずいと思っていたところに、ミツクニさんのウィッチの能力が私に飛んできます。
 ここで私はかなりの錯乱状態に陥り、あろうことかミツクニさんに「自分が勝てないプレイングはダメだあぁぁ」とチャットハウント。この発言は、あとで「ゲスト参加者に対する配慮が足りなかったかな……」と反省しました。ミツクニさん、萎縮させてしまったようで、申し訳なかったです。

 3ラウンド後、私はライフォから復帰。なぜ復帰できたのか不思議に思ったのですが、どうやらカーンさんのライフォの残り1枚は、私が絶望している間にミツクニさんがシャッターで壊していたようです。ううむ、これは感謝せねばならないところであり、ますます申し訳ないですが、しかしカーンさんのライフォの標的は明らかに私だったという状況の中、なぜミツクニさんはライフォを壊したのか?というのは疑問ではありますが。対戦である以上、全力で敵を潰すなり利用するなりしても構わないのではないかと思うのですけど。まあ、とりあえず復帰できたのは喜ばしいことではあります。

 復帰後の私は、グレイスなどを使って一気に魔力を増やしていきます。カーンさんとの北地護符の買い合いは私に軍配が上がり、パーミを使って周回を稼いでも護符ボーナスをもらえず伸び悩むカーンさんを尻目に、トップに立ってしまいました。
 カーンさんは、ミスルトを所持していながら使用しないという場面が何回かあったのですが、後で訊いてみたところ「アイアン がいないときは使わない」という信念があるのだそうです。別にアイアンがいなくても使って損をすることはほとんどないのですが、それでも使わないというのはかなりのこだわりです。何も考えずにミスルトを使われていたら、まだまだ苦戦を強いられていたことでしょう。

 中盤、だいぶ余裕がでてきたのでミツクニさんのヒートインプを警戒し、護符は分散して買うことにしました。
 たるさんの北風護符やカーンさんの南地護符も抑え込み、磐石の態勢です。
 かなりの期間バリアーを張っていない無防備状態が続いていましたが、場にコラプションなどが見当たらなかったので特に危険は感じませんでした。
 ミツクニさんの手札に次々と現れるアイボリーは悩みのタネでしたが、配置されたアイボリーはたるさんが潰しまくってくれたのでこちらとしては大助かりでした。
 最終的にはバリアーからシャインに繋いでフィニッシュ。危なげなく勝ったと思う場面ですが、ダイスが走らないとカーンさんのライフォが飛んでくる場面でもあったので実はヒヤヒヤものでした。ふう、やれやれ。

 というわけで、私としてはフルスペルブックを使っての初勝利です。感慨もひとしおでしたが、カーンさんの実力はこんなものではないと思いますし、ミツクニさんとたるさんのブックも決して完成度が高いものではなかったかな?と思うため、今後も修行を怠ってはならないと思いました。なんといっても、まだ1勝ですしね。

 では、引き続きR−ヲカダさんの講習会レポです。



・R−ヲカダさんのレポート
マップはラビド、目標は7000の40R

まずはブック紹介から
アシッドレイン2 アンチマジック2 オーロラ4 カタストロフィ3
グレイス4 サプレッション3 シャイン2 スカルプチャー2
テンペスト3 バーブル2 パーミッション4 バリアー4
フライ4 マナ4 メズマライズ3 リンカネーション4


 最初は、地形変化を4種類入れたブックで行こうかとも思いましたが、どことなく自信がもてなかったので、結局第1回目の機ィさんのブックをパクッた様なブックになりました。つーか、パクリました。だって、フルスペル嫌いなんだもん、勝てる気しないんだもん、それでも頑張って、AHOフロアでボコボコになりながら、ブック&プレイングを調整したんだよ、ママ許してよ。ママって誰?

 対戦相手は、なおたかさん、GONさん、旦那さん。
 AHOフロアで調整しているときは、前の試合、機ィさんが適当にオーロラを連発しているように見えたこともあり、適当に撃ちまくってボコボコになってたのですが、よく考えてみなくても、護符の総価値で負けていれば、どんどん損するわけで、今日のプレイングの注意事項としては、そのあたりを注意することにしました。ホストとして、こんなんで良いのかという、大きな不安を感じながら、試合が始まりました。しかも「第2回大会全国4位」のなおたかさんいるし……。

 まずは対戦者のブックの雑感。
 なおたかさんは、護符戦に対応した形の、普通の地属性ブック……と思いきや、最後までドリアードが出てきませんでした。なんと!
 なおたかさん、実は隠れ馬鹿ブッカーだったんですね!(大間違い)。
 地属性ブックには、ドリアード4枚デフォというのは、私だけなんでしょうか?

 GONさんは、メフィスト様やら、お地蔵様(クレイアイドル)やら、守護霊様(ファンタズム、ヲカダがたったいま命名)やら、露骨に、全体破壊はイヤーン(はあと)という感じのブック。ただ、ここまですると、他の部分で弱くなるので、あまり良くないかと思われます。残りの2人に勝ってくださいという展開になります。それに、普通のブックでやったときに、いきなりフルスペルブックに出くわしたときの練習には、あまりならないかも。結構、普通のブックでも役立つスペル+プレイングで何とかなるものなので、試してみてください。

 旦那さんは、慣れないバリアーテンペ+ちょっとクリブックを、頑張って作ってみましたけど、結局うまくできませんでした、という感じのブック。よく分らないときは、人のをパクルのが、一番手っ取り早いでっせ、旦那(呼び捨てにあらず)

 この時点で、すでになおたかさん一歩リード、旦那さん脱落という感じ。よく分らないままバリアーを張り、使い所のないテンペを捨てていく旦那さんの姿は、苦痛に耐えながらも、CRA側の人間であることの義務を全うしようという、素晴らしい志を感じさせるものがありました。ただ、申し訳ないことに、私はリプレイを取り忘れるという、大失態を犯してしまったため、あまりに印象がなかったので、今後レポにはあまり登場しないかと思います。

 さて、展開です。序盤、なおたかさんが(確か)最初から手札に2枚有ったミスルトで、そうそうに抜け出す。私の手札には、サプレッションがあり、ミスルトを入れてない私としては、とっとと場から消え去って欲しかったのですが、リバイバルももっていやがる。こんちきしょう。ミスルトを2枚使い切ったところで、なおたかさんはリバイバル。その後、なおたかさんは、リンカネをひいて即使用。
 その手札、自軍の領地に止まったのか、特殊地形に止まったのかは忘れたけど、開かず。私は、その手札をサプレッションで、こじ開けに行こうかどうしようか迷うも、コスト100が惜しくてためらう。シャッターだったら迷わず行くんだけどなあ……。
 次のターン、なおたかさんの手札には、ミスルト2枚とリバイバル。放って置くのもシャクなので、次ターンのサプレ鬼ドローをかすかに期待しつつ、リバイバルをサプレ。当然サプレは引いて来ず。そりゃそうだ。いま思ったけど、ミスルトを壊して、もう一回リバイバルを使わせるのも、充分ある選択肢だったかも。パーミとか、まだ出てなかったし(記憶はおぼろげ)。むしろそっちが正解だったかな?

 GONさんは、守護霊付きお地蔵様を作成して、人心地ついた様子でしたが、そのお地蔵様を、なおたかさんのマッドマンにドブに捨てられ茫然自失。なおたかさんに信仰心というものはあるのでしょうか?。そうなんですよ。ノーマルブック側としては、相手が使ってくるのを分っているからと言って、必要以上に怖がって、対策カードを山盛りにする必要はないのです。なおたかさんの考えたことは、ざっとこんな感じではないでしょうか?。

 場にあるクリーチャーの枚数は、かなり少ない。その上属性はかぶっていない。しかも、ブックにクリーチャーを入れている枚数は、俺が一番多そうだ。しかも、スペル対策で、1人は戦闘ではかなり貧弱そうなクリーチャーばかり。リセット後の土地回収では、俺がかなり有利。スペラーは、スペルを使った分消耗するし、それ以前に護符の総価値でも俺が勝ってる。どう考えても俺が有利さ。撃ちたきゃ撃ちなよ、ヲカダさんよぉ。

 すいません、かってになおたかさんのキャラを、黒く作り上げてしまいました。そう、ミスルト4枚が効いていて、護符の総価値ですら、なおたかさんに負けてたんですよねえ、その時点では。こちらとしては、バリアーを張り続けないと、序盤にコラプション一発で圏外に飛びかねないので、HWXも入れ難いんですよね。一応、クリーチャーをまったく置かない分、その金は浮くのですが、ミスルト大きいです。そうそう、なおたかさんが配置した、シャラザードがウザイので、スカルプチャーで石にしたりしていました。

 中盤、なおたかさんは、自分のコラプションをサプレして(ふと、サブレだったら面白いと思った)、護符買いまくるぞ宣言。
 GONさん、またびっくりのご様子。コラプション、序盤以外は弱いので、エキスパンション時代から、一度も入れたことがないので、ほとんど対岸の火事。「ち、むこうのブック周りが早くなりやがった」位しか思いませんでした。北エリアで地属性連鎖を作ったなおたかさんは、地護符を大量購入。R−ヲカダも追いかけて頑張って買いますが、なかなか追いつけず。このままでは、周回ボーナスでかなり損をしてしまうので、やっぱ地形変化を入れれば良かったと後悔しながら、仕方がないので、他の色の護符に手を出します。GONさんは、めげずにメフィスト様2体と、お地蔵様1体配置。メッチャクチャ邪魔なんですが、スカルプチャーもアシッドレインも出きっていて、どうしようもありません。まあいいや、グレイスがありゃ勝負になるさ、とか思っていました。そんな中、私がなおたかさんに撃ったバーブルが地味に効いて、なおたかさんは護符の追加購入を阻止しました。その隙をついて、ようやくR−ヲカダは護符の総価値で、なおたかさんを抜きました(50Gくらいだけど)。手札にはオーロラ2枚、絶好のオーロラチャンス!一気に差を詰めるぜ!(20Gちょいしか詰まらないけど)。
 オーロラ1発目発動! なおたかさん、砦に止まって、R−ヲカダの行き先にある、地属性土地をレベル4に上げる! R−ヲカダ、何も考えずにオーロラ2発目!(←馬鹿) R−ヲカダ、気合いのダイスでレベル4土地を通過、「けっ!、そんなの踏むか!」とチャットで発言!(←脳天気)。
 地属性の護符は、R−ヲカダが100に対して、なおたかさんは150持っていたので、レベルを上げた時点で、なおたかさんが護符の総価値で、逆転していたのでした。この2ターンのやりとりで、一気にあと1アクション+αでなおたかさんは達成の状態。ここでも、地形変化を入れておけば良かったと後悔。誰も止めることが出来ずに、そのまま達成されてしまいました。

 今回は、1人が徹底的に対策してきたときの、典型的な展開だったと思います。終盤、なおたかさんを止めることが出きるのは、R−ヲカダと旦那さんの全体スペルだけ。それをGONさんが邪魔している形になってしまいました。基本的に、護符戦用にブックが組めていれば、それで充分勝負は出きると思うので、GONさんは、次に参加する機会があるなら、普通のブックで参加してみることをお勧めします。

 あ、そうそう、旦那さんは「スペルブックなんて使いこなせないー(TT)」と、悲鳴を上げておられました。

結果
1位 なおたか  7400G位
2位 GON   5500G位
3位 R−ヲカダ 5000G位
4位 旦那さん  2800G位

文責 R−ヲカダ



 というわけで、R−ヲカダさんのレポートでした。長文のレポート、ありがとうございました。
 私はオーロラは、護符の数で勝っていようが負けていようが、本当に何も考えずに使っていたのですが、ヲカダさんのプレイスタイルには合っていなかったのでしょうか。
 私の見たところヲカダさんのブックには、エコーやドレインなどの「差を詰めるためのスペル」が見当たらないのが気になりました。
 私がオーロラを使う理由は、「順位を上げるため」ではなく、「護符の価値が高い状況をつくるため」なんですね。
 だから、護符の数で負けていてもそれは別に関係ないわけです。差はあとで詰めればいいことですから。

 それにしても、私ですら禁止カード扱いとして使用を自粛していたバーブルを使っても勝てないとは、どういうことなのでしょうか。
 バーブルの雷名を地に落とした罪は極めて重大だと思います。
 バーブルを使う者は勝って当然、むしろ勝つことを義務付けられているのだということを肝に命じておくべきでしょう。





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