ゾンビリベンジ | |
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セガ | ¥5800− |
ザ・ハウス・オブ・ザ・デッドのストーリーの流れを汲んだ、全く別のタイプのゲーム。 つーか、内容は激ムズなアクションだったりします。 ガンシューなHODもかなりムズいと思うけど、このゲームは慣れないとかなりキツい。 が、そんな事はどうでも良い程にイカした漢(をとこ)が居るのです。 その漢の名は 「毒島 力也」。 (ぶすじま りきや と読む) ちなみに私、このキャラ以外でこのゲームをプレイした事ありません。 てゆーか、ゲーセンでもこいつ以外使ってる人見た事無いですが。 そんな訳なんで、この人を中心にレビューを書きます事をあらかじめ了承下さい。 マニュアルより抜粋する毒島さんのプロフィール。 「何かの力を感じ、自らこの地にやって来た他国の特務機関員。 邪悪な力の源を調査している最中、他の二人に出会い、 行動を共にする事になる。」 コレを読めば判ると思いますが、この人ってばストーリーに 全く関係ありません。 つーか、 呼んでもないのに勝手にやって来ただけです。 しかも他の二人は英語を喋ってるのに、彼だけはそんな事はお構い無しで メチャメチャ日本語喋ってます。 あのルパンの石川五右ヱ門役の井上真樹夫氏の渋い声で。 しかしまあどういう訳か、お互い意思の疎通は出来ているみたいなので一安心です。 が、ストーリーの上では殆ど二人に相手にされてません。 てゆーか、 『一見、松田優作な格好で顔のツギハギはB・J、 胸には7つの傷(オリオン座)』 そんなインチキな日本人が仲間になられても 恐くて何も言えない、というのが本音かもしれませんが。 で、毒島さんプロフィール続き。 「気功を自在に扱う彼のパワーは、銃撃戦よりも肉弾戦に適している。」 これこそが毒島さん最大の魅力とも言える所。 何と彼は素手でゾンビを切り裂き吹っ飛ばすのです。 挙句の果てにはゾンビに四の字固めまでかけてしまうという始末。 しかも四の字の間、ボタンを連打してないとゾンビに四の字返しをされます(ぉ 彼の技には毒島流真空斬、毒島流滅殺衝、毒島流一本背負いなど様々なものがありますが、 中でも一番イカス技が「毒島流華火」でしょう。 ゾンビを右腕一本で喉輪で吊り上げ、頭部に気を送り込み破裂させる技なのですが、 この技を決めた後の彼の一言、 「たぁ〜まやァ・・・・」 殺伐とした戦いの中で派手に咲く一輪の華(腐乱死体の頭)に情緒を見い出す漢。 男子たるもの、この一言に心動かされぬ者が居るでしょうか? 他にも彼の放つ魂を揺さぶる言葉はたくさん存在します。 「この邪気は!」 「不吉な臭いだ・・・・」 「死ぬのは恐くないか?」 言葉だけ見れば何の事はない普通の言葉なんですが、一番の問題はこれら全てが 唐突に(しかも何の脈絡もなく)放たれる ということでしょう。他の二人、明らかについて行けてません。 しかしこれが彼の魅力であるのです。普段寡黙な漢が発する言葉。 それだけで魂を揺さぶられるものがあるのではないでしょうか。 漢なら! さて話は変わってこのゲーム。標準装備のハンドガンの他に、様々な武器が登場します。 マシンガン、ショットガン、スタンガン、チェーンガン、貫通レーザーガン(!)等々・・・ それらの中でも特に変わった物を幾つか挙げてみたいと思います。 まず、二丁拳銃。 まあありがちな物なんですが、撃ち方がデスぺラード撃ち。 更に同映画でお馴染みなギターケースに仕込んだダブルマシンガンにキャノン砲。 映画の如く派手にぶっ放してくれます。 極めつけは漢の武器の中の武器、ドリル。 如何なるゾンビをも粉砕するその威力には、どんな武器も勝つことはできません。 ただし、これを持ってると走れなくなる上に 敵一体にしか攻撃できないので使い勝手は良く有りませんが。 肝心なゲーム内容ですが、最初にも書いたけどはっきり言ってかなり難しいです。 初めてアーケード版やった時には、1面クリアすらできませんでした。 DC版はフリープレイなので無制限にゲームができるので問題ないですが、 それでも厳しいです。 まあ、ちゃんと手順を踏んで行けばそれなりに進めるようになりますけど。 アクション苦手な人にはあまり勧められないゲームなんですが、 それらを吹き飛ばす程の魅力が彼、毒島力也さんには詰まってます。ええ。 毒島さんを見るためだけでも買うべきです。 漢なら! |