2.Old-fashioned MIDI

(2)"AKAI S1000" を Mac、CD-ROM と一緒に使う

 AKAI 社の "S1000" は、言わずと知れた往年のデジタルサンプラースタンダードです。標準メモリは 2MB (8MBまで拡張可)と今では考えられないほど少ないが、(1988年の?)発売当初は48 万円と超高級だった。サンプラー用 CD-ROM を使おうとしたら、外付けドライブと接続する必要があるし、波形やプログラムデータを使い勝手よく編集しようとしたら、コンピュータと接続する必要がある。
 そこで、"S1000" とこれらの接続について、私の経験を交えながら解説する。

a.S1000 の準備

 外部 SCSI 機器との接続には、SCSI インターフェイスボード(IB-103)が必須である。
 また、S1000 をまだまだ現役で使おうとすると、2MB のメモリでは力不足である。増設する方が良いに決まっているが、SIMM や DIMM などのコンピュータ用メモリを流用使用することができない。専用メモリボード(EXM005)が必要なのである。当時高価だったこのメモリボードを安く入手できる場合以外は、投資効果を考慮してから、購入を判断したほうがよいかもしれない。
 最新 OS のバージョンは v. 4.40 である。私の場合、メモリを増設した時に ROM をバージョンアップしたきり(OS v. 2.21)になっているので、現在はダウンロードした v. 4.40 のシステム(ここからたどれます)フロッピーで S1000 を立ち上げている。

b.外付け CD-ROM ドライブの選択

 ドライブ等外部機器と S シリーズサンプラーの対応表が公開されている。CD-ROM や MO, ZIP など一部のドライブ機器が対応しているようだ。無駄な外部機器を購入してしまった事例がずいぶんあるように聞く。慎重に検討してもらいたい。私の場合は幸いにも表中にない Logitec LCD-M500 (SONY CDU-561 v. 1.7x)が問題なく使えている。

c.外付け CD-ROM ドライブのみと接続

・S1000 および CD-ROM ドライブの電源オフを確認したら、両者を SCSI ケーブルでつなぐ。
・CD-ROM ドライブの空いている SCSI コネクタにターミネータを装着。
・SCSI ナンバー(1〜5)を設定(ここでは、初期値 5 とする。S1000HD では1〜4)。
・S1000 の電源を入れ、OS v. 4.40(v. 2.21 ではダメ)が立ち上がってから、CD-ROM ドライブの電源を入れる。
・S1000 で [DISK] 、[F5] の順にキーを押し、液晶画面で Atari drive number: "0"、SCSI drive ID: "5(上の SCSI ナンバー)"、S1000 SCSI ID:"6" を確認。(初期値の場合)
・ドライブに、サンプラー用 CD-ROM を挿入。
・S1000 でフロッピーからデータをロードする要領で、例えばメディア "HARD-:A" を選択し、望みのデータをロード。
・これで、MIDI インターフェイスを通して、希望のサウンドが得られるはずだ。
・電源を切る時は、CD-ROM ドライブ、S1000 の順。

d.さらに Macintosh と接続

・ここでは Mac 用 S1000/1100 サウンドプログラムエディターである Steinberg 社の PanelPartner を使った私の例を紹介する。
・SCSI 接続は Mac - CD-ROM ドライブ - S1000 の順である。電源は、S1000、S1000 のOS が立ち上がってから SCSI 機器、最後に Mac (PowerMac 7100/66AV、漢字Talk 7.5.5)の順。電源を切る時は、逆順。(実は、MO ドライブ、外付け HD ドライブもデイジーチェーンでつないでいるが、問題ないようだ。)
・Mac とMIDI インターフェイス、FreeMIDI(あるいは OMS や MIDI Manager)の接続、基本設定は既に済んでいるものとする。
・MTP II を Direct 接続モード、通信スピードは標準(1X)に設定。
・サンプラー用 CD-ROM(例えば AKAI CD-ROM Sound Library Volime 2)から頻繁に使用するプログラム、サンプルデータを上の要領で S1000 にロード。次に PanelPartner を用いてハードディスク内に保存。これを繰り返す。
・以降、 Mac で PanelPartner を介し、HD ドライブから S1000 へデータをロードする。CD-ROM やフロッピーディスクを用いて、必要なサウンドをその都度ロードするより、この方が作業的にも視覚的にも扱いやすい。


(2005年 1月 29日 (土)更新)
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