report & column




「アリッサの旅日記」

(筆者へのメールはこちら、「アリッサさんへ」と明記にて)


 Alyssaの旅日記 カナダ編

 7月中旬、家族で海外旅行へ行ってきました。今回の旅行先はカナダ、バンクーバーに約1週間です。

 途中で1泊くらいヴィクトリア州にも行ってみようか?とも家族で相談していましたが、まずは着いて体調をみながら行動するのがいいかも、と言う結果に。結局、ダウンタウンを中心にバンクーバーのみの滞在になりました。それは想像以上にバンクーバーの見所多くて面白く、何回か行きたいお店や場所もあったりして、あっという間に日にちが過ぎたからです。(もちろん私たち家族の印象です)

 遠くひろーいカナダですが、バンクーバーは日本から一番近い位置にあり、行き約8時間、帰り約10時間のフライトでした。

 1年を通して暖かい気候とのことですキが、なかでも花が咲いてステキな時期と言われる夏を選び、家族の予定に合わせて7月にしました。旅行中の気温は連日晴天で、27度程度でした。札幌の夏より少し寒い感じでした。

 街のイメージは、あちこちのお店にはフラワーバケットがあり、とにかく花が多くキレイでしたが、以外とホームレスの人達の姿も多く、貧富の差が激しいのかな、と感じました。

 移民者が多く、色々な国の人がいました。私が出会った人は皆とても優しく、感じの良い人達が多かったです。

 北米は車椅子にやさしい、と耳にしていましたが、前に訪れたアメリカ・LAと同じく、いたるところがバリアフリーでした。ただバンクーバーの場合、車椅子ごと乗り込みンOKの福祉タクシーがごく普通に、予約なしで来てくれると言うコトがより感激でした。街でお客さんを待っているタクシーのほぼ1割が福祉車というコトも(私が見た限りでは)、また嬉しい限りでした。もちろん、この福祉タクシーは健常の方も利用でき、実際、楽器のような大きなネ物を持ったミュージシャンらしき人が乗っていました。

 私達もこのタクシーで、観光名所の1つでもある“クイーンエリザベス公園”と言う庭園に行きました。夏は色々な花が咲くシーズンとあり、本当にキレイでガイドブックそのものの景色でした。木には野生のリスもいて、園内をフツーに跳ね回っていました。庭園内はかなり広く、小高い丘のようになっており、園内の中にも亜熱帯植物園もありましたが、どこも全て車椅子で行けました。トイレには必ず障害者用もありました。園内にあるオシャレなカフェにもスロープがあり、カフェ内も車椅子でスムーズに行けました。ただ、メインとなる園内には何箇所か丘があったりする為、スロープや道は急な坂道のようになっていたので、私を押してくれた弟はケッコウ大変そうでした。。。

 「世界の車窓から」にもでていたスカイトレイン(無人の完全自動運転の地下鉄のようなもの)にも乗ってみました。びっくりですが、キップ売り場はあるのでナすが改札はないのです。なので改札口もないのでホント車椅子でスイスイです。もちろん駅のホームもバリアフリーでした。車内も車椅子スペースがあります。こちらでは自転車も持って乗っていいらしいので、なるほどなぁと思いました。ホームから車内まで自転車に乗りながら乗っチてきた人もいました(笑)ベビーカーもラクラクです。

 このスカイトレインでは「ギャスタウン」という場所へアクセスしました。ギャスタウンには蒸気時計(こちらも観光名所)があり、ダウンタウンにはない珍しい雑貨やお土産品があるお店もありました。この蒸気時計を見るために、日中は観光客でいっぱいでした。写真を撮るのにもちょっと待つ感じです。私もすっかり気に入って2度行きました。

 しかし治安が悪いエリアに近いという事で時間を見ながら気をつけながら楽しみました。夕方5時くらいまでは安全と聞いていたのですが、バンクーバーは陽が落ちるのが遅く、夜8時を過ぎでも昼間のような明るさなので、何度も時間を確認しました。でも、それもいい思い出です。

 その他、いくつかの観光名所に行きましたがどこも苦労せず楽しい時を過ごせました。まだ行きたい所もありましたが、私の行動ペースでは時間がなく行ききれませんでした。

 最後に日本に着いて成田空港でのことです。札幌行きの飛行機の待ち時間で、服を汚してしまい、どうしても車椅子を一度降りなくてはならない状況になってしまいました。「どこかちょっと横になれるところはないだろうか・・・」(私は四肢麻痺なので自力ヘで座っていられない為)とあせり、まずは車椅子トイレに入ったところ、備え着いてある簡易ベビーベッドが「大人でも使える」もので、大変助かりました。これは、通常折りたたんでいるベビーベットの大きくなったようなもので、ちょうど“小さいストレッチャーが折りたたみになネっている”感じでした。これは本当に助けられ、便利で、感激モノでした。

 バンクーバーのよさも知り、改めて日本のよさも知る事が出来たとても良い旅でした。

(北国の頸損かわら版 Vol.31への寄稿から:2006年9月) 




ヲオーストラリア(ケアンズ・ゴールドコースト)

 オーストラリアははじめての海外旅行、おまけに車椅子生活になってからのはじめての海外旅行と言う事もあり、少し不安もありました。飛行機は障害者になってからも利用したことがあったので、なんとかなる!と言う意気込みでした。

 成田空港から約6時間30分、とても親切リですばやい対応してくれて車椅子でも安心でした。国内飛行の時もそうですが、ゲート前で航空会社が用意した車椅子に乗りかえます。この椅子が国内の会社のものよりも若干大きかったのでよかったです。(一般の車椅子サイズでは狭い機内には入れないそうです。このときに、自分の車椅子は荷物として持っていかれます。)乗りかえてからは空港のかたが機内まで連れていってくれました。ケアンズの空港は小さい感じがしましたが、見た限りほぼバリアフリーだったので安心でした。車椅子を持って迎えに来てくれたケアンズの方も優しくて嬉しかったです。空港から中心地までは近いですが、旅行会社の迎えの車で他の旅行者と一緒に行きました。ただ、車椅子→車の移動に少し時間がかかってしまい、他の人に多少迷惑かけてしまいましたが、良い人ばかりでしたのでほっとしました。

 ホテルはあらかじめ、車椅子用の部屋をリクエストしていたので、滞在中はほとんどトラブルはありませんでした。ホテル内もほぼバリアフリーで、プールや中庭までもスロープがありました(これには感激です)玄関にいるホテルマンも親切で嬉しかったです。他のホテルもだいたいがバリアフリーだと聞きました。ケアンズ市内は、ぶらぶらとのんびり歩いているだけでもとても楽しめました。緑も多く、とてもいい町でした。特に激しい段差も無かったのでお散歩も平気だと思います。お店もほぼバリアフリーでした。DFSは玄関に階段がありましたが、ちゃんと車椅子用のリフトが設置されていました。もちろん段がひどくてどうしても入れそうもないお店もありましたが、これだけ充分に車椅子で歩ければ良いと思いました。

 スキューバダイビングにも挑戦してきました。障害者でもできてしまったのです。インストラクタの人も、とてもよくしてくれました。もちろん、何度も障害を持った人と潜っているとの事で移動などの介助もとても上手で、想像以上にスムーズに楽しんでくる事ができました。ボートへの移動、車椅子から海へドボンするときの移動もとても慣れていてとにかく安心して楽しませていただきました。

 ケアンズから国内線で1時間半ほどでした。ゴールドコーストはとても若者が多く、都会的でした。ここにはビーチがあるのですが、少し段があり車椅子ではちょっとムリそうでした。でも、どこかにスロープがあるような気もしましたが、確かではありません。サーファーズパラダイスはとても混んでいてお洒落なブランド店もありましたが、以外とバリアフリーで私が行った限りではほぼどこへでも行けそうでした。もちろんホテル内も行けないところはありませんでした。


ヲハワイ(オアフ島)
 一回目のハワイは海外旅行2回目でした。オーストラリア旅行で学ぶ事があり荷物(主に介護用品)もいくらか少なくできました。父は体調が悪く行きませんでした。ので、母と弟、友人1人と行きました。以前よりハワイは車椅子でも旅行しやすい、との情報があったのでより安心でした。

 ホノルル空港も見た限りバリアフリーで、車椅子でどこでも行けました。空港→ホテルは旅行会社のバスでしたが、リフト付きだった為スムーズでした。ホテルはとてもステキで、更にステキな階段があり、「もしかしてちょっと行けないところがあるかも?」と思いましたスが、必ずエレベーターがあり心配ありませんでした。街も気になるような凸凹もなく、お散歩もラクラクでした。私が行ったお店、全てスムーズに入れました。(ほんの数件しか行っていないので他はちょっとわかりませんが・・・)

 ワイキキで便利なトロリーバスは一応車椅子用リフトがついていましたが、あまり使用されないせいか、ちょいと壊れそうでした。私も乗ってみましたが・・・やはり壊れました(笑)。リフト登り途中で止まっちゃったのです。すぐ修理の人がくるので、と言うのですが10分たっても来ないし、他の乗客の皆様も待たせてしまっている・・・文句を言われても仕方がない状況にもかかわらず、「次ので行くからいいよ!」と優しく声をかけてくれたり、その他の方も次のバスに移動してくれたりと、ほっとしました。とても感謝しています。

 オプショナルツアーではクルージングへ行きました。桟橋から船内、驚く事にほとんど車椅子でスムーズに行けてしまいました。船内のトイレも車椅子でも行けるようで、エレベーターもありました。この日は私以外にも1名車椅子の方が参加されていました。

 2度目のハワイは家族4人で行きました。前回行けなかった父の為に、観光名所はほぼ前回と変わりません。ホテルも同じです。今回と前回の違いは同じハンディキャップルームでもバスタブがあるかないかでした。やはり全介助の私にはタブなしのほうが断然ラクでした。ちょっと陽射しを甘くみてしまったせいか、帰りは酷い日焼けで大変でした。今回は2度目というのフもあり、本当にゆっくり楽しんでくる事が出来ました。


ヲヨーロッパ(ロンドン・パリ)
 遠い国への旅行は初チャレンジです。関空乗り継ぎの為、大阪まで2時間強、飛行機を乗りかえ約11時間半、片道だけで14時間近い長距離飛行、大丈夫かなぁ・・・と少し心配もありました。今回は初めて障害者団体ツアー参加ということもあり、今までのように自由気ままな旅とはヘ違う、と言う点でも心配・緊張がありました。

 まずはロンドンです。ながーいながーいフライトもなんとか乗り切り、やっとヒースロー空港の滑走路が見えてきた!と思ったら・・・気流が悪く何度も旋回したみたいで気分は悪くならなかったけれど怖かったです。観光名所、ロンドンタワーは建物やらナニやらとにかくステキでした。ただやはり、ほとんどの道が石畳なので車椅子にはチョット辛い・・・。かなりガダガダでした。名所に限らず、ロンドン市内全体がお洒落でおちついたカンジでしたが街中は(私が行った範囲では)やはり石畳が多かったです。

 ロンドンからパリまではユーロスター(国際列車)で3時間チョットで行く事が出来ました。車内はいたってフツーでしたが、飛行機のように朝食や軽食などが出され、とても快適でした。

 パリ市内は本当にスゴイ!映画に出てくるような町並み、コンコルド広場、凱旋門、などなどとても魅力的でした。道が犬のフンだらけだったのには驚きでした。あと、とても歩きタバコの人が多く、タバコの吸殻もいっぱい落ちていました。すれ違う時は気をつけていました。(吸殻、たくさんタイヤの溝にはまってました)本当に印象に残る場所でした。でも、残念なことにココも石畳が多く車椅子での移動は厳しいかもしれません。ロンドン同様バリアフリーではないというのが惜しいと感じました。

 ヨーロッパは素敵ですが、ホテルやレストランなど、バリアフリーさはイマイチです。お国柄、仕方の無い事ですが、思い出のロンドン・パリでした。


(北国の頸損かわら版への投稿から:2004年2月) 



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