report & column


 頸損フォーラム&頸損連絡会交流会の感想

  菊地 浩二(帯広市)


 5月20日土曜・・・前日の仕事の疲れが残っていたせいなのか、それともここ数日の帯広特有の暑くなったり寒くなったりというような激しい気温の変化に身体がついてこれなくなっていたのか・・・まぁ、どっちにしても体調がいまいちなまま、早朝に帯広を後にし、札幌に向かった。(これが後に影響することになるのだが、このときはまだ気づいていない)

 さて、今回のフォーラムのテーマは「重度四肢麻痺者のひとり暮らしは可能か?」。“重度”とはどれくらいの状態を指すのか、人によって考えは様々だとは思うが、どういう内容であれ身体に障害を持っている(当然ながら自分も含めた)者にとって、施設などではなく自ら住居を得て生活していくということは“大きな願い”であると同時に“高いハードル”ともいえる。

 私自身、随分昔に千葉県で一人暮らしをしてた時期があるが、部屋を探すことから始まり、既製の部屋の中で使えない部分はどうするか、それにかかる費用はどれくらいか、生活を始めたら始めたで、起こるいろいろな問題などへの対処をどうしていくか、などクリアしていかなくてはならないことが多く、単なる日常の生活でも、今思い出してみると結構大変なことだったように思われる。それに、積雪などの北海道独特の気候による生活環境の変化への対応などはどうするのかなど、いずれにしても関心の高いものである。(もっとも、今年の3月・・だったと思う・・に頸損連絡会に入会した自分にとって初めての集まり。いったいどんな人たちが来ているのだろう、という興味の方が本題に関することを上回っていたような気もしないでないが・・・)。

 札幌に到着した時点でフォーラムの開始時刻は既に過ぎていて、会場にたどりついたときは話もかなり進んでいたことと、手洗いに何度も行ったり来たりしてたこともあって、きちんと講話を聞けていたかチョット怪しい部分もあったが、日常生活を送るために必要な介助を確保するための制度や、それを利用した場合の話などが軸となっていて、自分が期待していたものとはやや接点が合わなかったものの、(札幌での話に限定されてはいたが)状況として厳しいながらも単身で実際に生活を営んでいる方たちの話を聞けたことは、今後への可能性という面においておおいに勉強になったと感じている。ただひとつ、せっかく話をしてくれる方が2名いたので、聞く側も2つに分かれて人数を減らすことで、もっとざっくばらんに質問などができるような環境にしても良かったかな・・・という気がしています。

 フォーラム終了後、やや時間をおいての交流会。実はこっちの方が楽しみだったのだが、初めての参加だったので、最初のうちは話をどう切り出せば良いものか迷っていて、ほとんど固まっていたが、そんな状況も2杯目のビールが無くなる頃には完全に吹っ切れていた。日常では自分(S43年生)よりかなり若い人たちに囲まれていることが多いのだが、この日のこの場においては年上の方が多かったからか、いつになくのんびりとした空気で心地の良いものに感じられた。ただ、残念だったのは、この辺あたりから(そんなに気になるほどではなかったが)体調に若干の変化を感じていたことと、オードブルのカニの天ぷら(それともフライだったかなぁ・・・)が堅かったこと。

 交流会の後、2次会ということで数名でススキノに出て飲み直すも、朝からの行動に体がついてこなくなったのか、それとも体調不良だったのか、よくわからないが強烈な睡魔に襲われ、ほとんど記憶無し。わずかに覚えていることといえば、そんな状況でも、しっかりカラオケ2曲を唄ってたことくらい・・・。

 そんな訳で今改めて思い起こすと、いろんなことがあった一日ではあったけど(体調のことを除けば)、とても有意義な時間を過ごすことができ良かったと思っています。最後に、川原さんと今回のフォーラム及び交流会に携わった全てのスタッフの皆さんに、次回への期待なども含めながら心よりお礼申し上げます。

(2000年6月、北海道頸損連絡会かわら版への投稿から)




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