ボイラーゲーのシステム案その4(00.04.17)
このコーナーもついに4回目になってしまいました。すでに署名運動でもなんでもなく、 単なる読みものコンテンツに成り下がっています。
目立った場所で宣伝とかは全然やったことがないので、ちゃんと宣伝しないとダメなんじゃないか と最近思ってるんですけど、どの辺の掲示板で宣伝すればいいのか掴みかねているのが実情です。 「ボイラー」で検索かけても、ほとんど企業系のページしか出てこないし。この署名運動に多くの人に 興味を持ってもらうにはどうすればいいか、皆様のご意見をお待ちしております。
ただ、「ボイラーのゲーム」と言われてもほとんどの人は「は?」という反応を返すと思われますので、 並大抵のことでは興味を持ってもらえないと思いますが。いや、最初から分かってはいましたけど。
根本的な問題点
最近署名していただいたEiFYEさんやてぃほし注さんには、実際にボイラーを仕事で使っている方なので ボイラーに関して非常に詳細なコメントを寄せていただきました。ゲームシステムについてかなり具体的な指摘もあり、 大変ボイラーゲーのシステム案の参考になりました。がしかし、ここで何かが引っかかりました。システム案その2でも書いたように、確かに実際のボイラーに 忠実に作っただけでも十分ゲームになりそうな気がします。ただ、ゲームとしては成立するのですが、あまりにも内容が 専門的になり過ぎてしまい、「難しそう」という印象を与えてしまうのではないでしょうか。
もちろん難しそうなのは印象だけで、実際にはゲームである以上そこまで難しくなってはいけないのですが、やはり 普通の人にはボイラーというモノ自体が「得体の知れない難しそうな機械」という印象が強いのではないかと 思います。
それを「やりたい」と思う人は果たしてそんなにたくさんいるんでしょうか? いや、「やりたい」というよりは、 「できそう」だと思う人はいるんでしょうか?
ゲームというものは、「自分にもできそう」だと思わないとなかなかプレイする気にはならないものです。 ボイラー自体が普通の人には得体の知れないモノである以上、どんなに簡潔なシステムにしたところで 「何をしたらいいのか分からない」という不安に駆られることは避けられません。つまり私は、ここに来て「ボイラーマンの職ゲー!」という触れ込みではダメなのではないか?という、 根本的な問題につまづいてしまったのです! なんということでしょうか。当初から予想していたとはいえ、 「まあ、やってみなければ分からないさ」と思って企画の公表に踏み切ったものの、その結果は当初の予想通り 「やっぱりダメでした。」という冷徹な事実を、目の前に突きつけられてしまったのです!
このコーナーは、「ボイラーのゲームと言われても、どんなゲームになるのか想像がつかない」という大勢の意見に 応えるために作ったはずでした。しかし、システムの説明や提案を続ければ続けるほど、 「そもそも普通の人はボイラーに関心を持っていない」という現実を思い知らされることになりました。
個人的には、実際にバルコンが付いたボイラーゲーの筐体を目の当たりにすればかなりのインパクトを与えられる はずだと思っているのですが、想像力だけでそれを「面白そうだ!」とか「カッコイイじゃん!」とか「バカでいいよな(笑)」 などと考えられる人間は、もしかしたら極めて希少なのかもしれません。
ストーリーと設定から
もはや結論としては、考え方を変えるしかありません。いろいろ考えてみたのですが、ゲームシステム よりも先にストーリーや設定を考えてみた方がいいのではないかと思いました。
ボイラーゲーにストーリーも設定もあったものではないとは私も考えていましたが、ボイラーそのものに 関心を持つ人が希少である以上、ボイラー以外のところでもウリとなる部分は必要です。
必死に考え続けたところ、ヒカリ@75号さんの「対戦機能もつけてください」というコメントをヒントに、 以下のようなストーリーを考えてみました。
新築の巨大なビルディングが完成のときを迎えようとしていた。
現在は、ボイラーの搬入作業が行われている。その搬入作業を見守る二人の男の姿があった。「ほう、これは立派なボイラーですな。さすがデンジャー博士」
「私の設計した最新式のボイラーです。運転効率と耐久性は世界一と自負しております」一人はビルのオーナー、もう一人は現在搬入されているボイラーの設計を行った、熱力学の権威と 言われるデンジャー博士であった。
ところがそこに突然、もう一つのボイラーが現れたので、二人は驚愕した。「これはいったいどういうことですか」
「いや、私は聞いておりません」そこに、もう一人の男が現れた。
「フフフ、このビルに設置されるのはワシのボイラーだ」
デンジャー博士は、目を剥いた。
「貴様は、クラッシャー教授!」
もう一人の男の正体は、ボイラー設計の優秀さではデンジャー博士と双璧を成すと言われる クラッシャー教授であった。
「デンジャーのボイラーなど、ワシの設計したボイラーに比べればポンコツ同然! オーナー、乗り換えるなら 今のうちですぞ」
「何をたわけたことを! どちらのボイラーが優秀か、ここで白黒つけてくれるわ!」
「望むところだ!」オーナーはただうろたえることしかできず、ビルの新築早々火災事故だけは勘弁して欲しいと願っていた。
どうです、この分かりやすい設定は! 配管で繋がったボイラーのうちの片方を操作し、自分のボイラーを 守り、敵のボイラーをぶち壊してしまえば勝ちというルールです!(オーナー涙)あと、熱力学の権威が本当にボイラーの設計なんてするのかどうかは、私は知りません。