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第1回スペルブック講習会レポ

使用マップ:預言者の神殿1


 第1回スペルブック講習会の詳細をお送り致します。
 この講習会は本来は9月6日に予定されていたのですが、サーバーダウンによりあえなく中断し、9月8日に仕切り直しという形で行われました。


<使用ブック解説>
 今回私が使用したフルスペルブックの内容です。

アシッドレイン2 アポーツ2 イクリプス2 エコー2 オーロラ4
カオスパニック2 カタストロフィ3 グレイス2 サプレッション2
シャイン2 スカルプチャー2 デザートストーム1 テレポート2
テンペスト2 ドレインマジック2 バリアー4 フライ4
メズマライズ2 メテオ1 リバイバル1 リンカネーション4
ワイルドグロース2


 ダメージスペルは最小限に抑えました。実際に使ってみても、この程度で充分だと思いました。
 スカルプチャーはオドラデク対策、アシッドレインはアイボリー、グラニット対策です。
 カオパニ、テレポート、アポーツもこのマップなら必須でしょう。
 この辺はわかりやすいので説明の必要はありませんね。

 悩んだのは、序盤のブーストをどうするかということでした。
 フルスペルだと、序盤から大量の魔力を獲得する手段はミスルトぐらいしかありません。
 そこでミスルトを主体にしたブックでいろいろ試してみたのですが、どうもうまくいきませんでした。
 やはりアイアンがいないと安定しないし、他にミスルトを使っている人がいた場合、こちらの有利な点は何もありません。ブースト合戦でクリーチャーありのブックに勝てるわけがないのです。
 そこで、思いきって序盤のブーストはあきらめ、ミスルトは全切りという方針でいきました。

 序盤のブーストは断念したので、中盤以降に魔力を稼ぐ方法を考えました。
 そこでクローズアップされたのが、ドレインマジック、エコー、グレイスです。
 いずれも他人の稼ぎに依存したスペルであり、所詮フルスペルなど自力では勝てないブックなのだということを痛感させられますね。
 戦い方としてはわざと序盤は出遅れ、他人への妨害も極力抑えて、相手を好きなように泳がせるようにします。
 そして上記のスペル群を駆使し、なんとか差をつけられないようにしようという戦法を取ります。
 とりあえず、私はこの戦法を「スリップストリーム戦法」と命名することにしました。
 間違っても、「コバンザメ戦法」などと呼んではいけません。
 あと、グレイスは本当は4枚入れたかったのですが、強くなるのは後半だけだと思ったので2枚にしてしまいました。これは微妙なところです。やはり4枚入れるべきだったかもしれません。

 オーロラは終盤の微妙な場面などを除けば、何も考えずに使っていきます。こうすることでコラプションのダメージを軽減できるし、基本的に護符の価値が高い方がフルスペルには有利です。
 また、イクリプスもオーロラを使い続けることで威力が上がります。コラプションに比べると今一つ地味ですが、護符の枚数差が20以内であれば護符ボーナスの獲得を阻止することもできるため、侮れません。
 逆に考えれば、プレッシャーはフルスペルの天敵です。真っ先にサプレッションで消すべきスペルですが、何も考えずに引き撃ちで使われると、かなり苦しい戦いを強いられると思います。

 こうして、トップとの差を2000G以内に保っていきます。
 差が開いてしまったら、カタストロフィとテンペストで全滅させます。
 そうしているうちに護符の総計が5000程度になったら、シャインを使って城に飛び込みます。これで勝てます。
 厳密に計算すると、カオパニ等を使ったせいで周回ボーナスがもらえないなら護符の総計が5334以上、周回ボーナスがもらえるなら護符ボーナスを加味して……ややこしいので私には計算できません。だいたい護符の総計が5000弱というのがギリギリのラインでしょうか。これに現金を足して、シャインのコスト150を差し引いて、8000を越えればOKというわけです。むう、なんだかよくわかりませんね。誰かシャインの公式を作ってください。

 最後に、ワイルドグロースが謎に思われるかもしれませんが、これは護符の相乗りに失敗してしまったときのための保険です。デザートストームもランプロを消すためだけに入れました。
 プレイングに自信がある人なら、これらのスペルはいらないかもしれません。


<結果報告>
45ラウンド
1R−ヲカダ8144G
2機械科ボイラーズ8465G
3ハーミット(ブレンサンダ)4812G
4あさづけ兄貴2172G


 突然ですが、なぜか兄貴は勘違いしてしまったらしく、対スペルブックを破棄してフルスペルブックを新たに作りなおして試合に望んでしまったようです。
 こう言ってはなんですが、私は兄貴の実力ではフルスペルを使うのは無理だと思いました。思いきって試合をやり直そうかと思ったのですが、まあいいかと思い続行。
 兄貴は常日頃から勘違いが多いです。気をつけましょう。

 ということで試合内容ですが。
 どうやらヲカダさんは普通の地属性ブック(オドラデクなし)、ハーミットさんは風属性ブックである模様。
 私は火曜の対戦会で大胆なプレイングを見せたハーミットさんの動向に注意しつつ、序盤はカオパニを使ったりHWXをサプレしたりすることなく静観。
 と思っていたらハーミットさん、リバイバルをサプレしてしまいました。やはりこの人には要注意です。

 ヲカダさんは北エリア、ハーミットさんは南エリアで黙々と領地を拡大しつつ護符を買い続けます。
 私はヲカダさんのスリップにつこうと北地護符に相乗り。護符の仕組みすらよくわかっていない兄貴も、なんとなく皆が買っている護符を買っていました。
 静かに試合が進行する中、ヲカダさんが聖堂を通過したにも拘らず護符を買い控える場面を目撃。総魔力は4000オーバー、危険を察知した私はちょうど手札にカタスが2枚あったので、カタスを連発することを決めました。
 ハーミットさんも私の動きを察知したのか、いきなり風護符を全売りしました。クリーチャーが全滅すると護符の価値が下がるので、その前に売り抜けることにしたようです。相変わらず大胆なプレイングで魅せるハーミットさんですが、このマップは聖堂を利用する機会が少ないため護符の買い戻しは困難であり、この売り抜けは疑問が残るプレイでした。
 とりあえず私はエコーとドレインを引くのを心待ちにし、胸を高鳴らせていましたが。

 カタス連発後の世界は、ハーミットさんのマスグロース使用前に配置されたクリーチャーが細々と生き残るだけになりました。
 その残ったクリーチャー達も、兄貴がソウルスチール+スウォームのコンボで掃除していきます(だから、ソウルスチールなんて使ってたらダメだって)。
 私は大量の現金を抱えるハーミットさんにエコーを撃ちたくて仕方がありませんでしたが、ハーミットさんもさすがにバリアーを張っていました。リプレイを見ていると、私のメズマでハーミットさんのバリアーを奪える場面もあったんですけどね。これは私のミスでした。
 ひとまずハーミットさんの護符の買い戻しを阻止するために、私はカオスパニック。私自身もかなり遠回りになりますが、エコーとドレインの利益の方が大きいので周回は無視することにしました。
 結果、バリアーの切れたハーミットさんからかなりの魔力を搾取した私は一躍トップに。

 一方、ヲカダさんは黙々と北エリアの連鎖を復旧させていました。
 すでに終盤に入っており、油断するとあっという間にヲカダさんに上がられそうな気配です。
 私はシャインを引くためにバリアーを流してまでリンカネしましたが、全くシャインは見当たらず、もどかしい思いの連続です。
 ここで兄貴がテンペストを撃ってきました。ヲカダさんはクリーチャーの交換、手札にはフォレストリープ。狙っているなと思っていたら、やっぱりリープを使ってマッドマンをレベル5に上げてきました。これで私とヲカダさんの総魔力は10000オーバー、しかし城までの距離は圧倒的にヲカダさん有利です。
 が、これはヲカダさんも後に語っていましたがミスで、このときマッドマンのHPは兄貴の再度のテンペストで20まで減っていたのです。私もテンペストが手札にあったので、当然撃ちました。
 これで私の総魔力は約8000、ヲカダさんは5000と少しまで落ち込みました。私は勝利を確信しました。

 この後、ヲカダさんはグレイスを使用。これで総魔力は約6500、まだ私には安全圏です。
 このとき私は聖堂を通過するところだったのですが、ハーミットさんの手札にウェザリングがあったので北の風護符を買うことにしました。
 セカンドでは空き地には地形変化スペルはかけられないので、レベル5のマッドマン跡地がいきなり風に変わることはないのですが、万が一そこにクリーチャーを置かれて風に変えられたら地護符が暴落するため、それに対処するための措置です。
 しかし、私が安全策と思って打ったこの手がヲカダさんの勝利を決定づけることになろうとは誰に予想できたでしょうか。

 ヲカダさんのドローは、グレイス。
 私に使用。
 約1500の魔力を得て、そのまま城に帰還しやがりました。
 そのときの総魔力は8144G。
 ヲカダさんの勝利となりました。

 私は最後に価値20の風護符を50買っていたので、20×50で1000G、グレイスは護符の総計の20%の魔力が得られるので、200Gが加算されることになります。
 つまり、私が最後に護符を買っていなければヲカダさんがグレイスを使っても総魔力は7944G、目標魔力には到達していなかったのです!
 つーかヲカダさん、何故にリープ使ってマッドマン上げてそのマッドマンが殺されたのに、周回を無視して城に向かって逆走しますか。私には全くわかりません。何か、上がれるという予感でもあったのでしょうか。

 まあ、今回はフルスペルブックでも、ちゃんと目標魔力を達成して勝てることを証明できたのでよしとします。
 次回のラビドは勝ちたいですね。
 それにしても、グレイスは嫌いなスペルになりそうです。





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