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組合不定期日記
平成12年9月30日 嗚呼、ポップコーン
- この日は、最近すっかり堕落しきって仕事以外で外出することすらままならない私の希望で、ひよこ時間までの前半の週会を私の家で行うことになりました。
近所のそば屋で晩飯を食した後、私は「台所を片付けたいので」と言って、尊師達を富貴堂に一時退避させて一人帰宅し、台所及び部屋の片付けを行います。別に私一人でいる分には台所の臭いなんて気にしないのですが、人が来ることを意識すると途端に臭く感じられるのだから不思議なものですね。
ほどなくして、尊師達が家に来て週会と相成ったのですが、このときみさきちゃんがセイコーマートで買ってきたコンロで作るポップコーンに、我々は苦杯を舐めさせられることになりました。実は私の家のコンロはガスではなく電熱なので、「こんなコンロで作れるのか?」と誰もが疑問に思いました。私などは、「これはきっと、みさきちゃんがウチのコンロを侮辱するためにわざわざポップコーンを買ってきたに違いない」という被害妄想に駆られる始末です。
しかし、そのような細かいことは失敗した後でないと気にしない性格であるみさきちゃんは、何のためらいもなく調理に取り掛かりました。
百聞は一見にしかず、まずは結果からご覧ください。
見事に失敗しています。
いったい何が間違っていたのかというと、何もかも間違っていたとしか言いようがないのですが、絵の通りにふくらまなかったことに不満だった私が、加熱を続行させたことが事態を悪化させたようです。
なにしろ一口食べた瞬間、煙の味がしましたから。
とりあえず私は、日記のネタにと上記の写真を撮影したのですが、今一つ構図的にありきたりで納得がいかない出来だったので、今度はみさきちゃんに撮影してもらいました。
私の見たところ、構図にこだわった私が「タオル越しに撮ろう」というコンセプトを私よりもさらにストレートに表現した写真だと思うのですが、なんとなく、これは別にポップコーンの調理の失敗を伝えようとしている写真ではないような気がします。
この写真に合わせてテキストを書くとしたら、このような形ではなく詞の方がふさわしいような気がしました。
私は詞なんてほとんど書いたことはないし、特に興味の無い世界だったのですが、今回は特別にこの写真のために詞を書いてみることにしました。ポップコーン
ふくらまない ふくらまない
何が違うの おかしいの
恥ずかしいからタオルの向こうに覗いてみたよ
きっと誰もが最初はこうさ
煙の味したポップコーン
どうでもいいので、次は尊師の撮影した写真にいってみることにしましょう。
「お前らは全然解っていない」と豪語した尊師らしい、実に豪快な作品です。
あるいは、最もこのときの真実に近づいた写真かもしれません。
説明など全くの不要であり、大見出しで「失敗」だとか「発ガン性物質の塊」などといった表現が似合いそうです。
しかし、みさきちゃんはこの写真を「説明的過ぎる、情緒がない」と厳しく批判しました。
結局どの写真がいいのか私には判断がつかなかったので、今回はこのような形で三人の作品を紹介してみたのですが、いかがだったでしょうか。気がつくとポップコーンではなく写真の話になってしまっていたので、この辺でオチをつけておきたいと思います。
注意して見ると、説明の紙の表にはこう明記してありました。
必ずガスコンロで作ってください。
平成12年8月19日 夏コミ明け作業週会
- すいません、3ヶ月近く更新サボってました。
この間ネタが全くなかったわけではないのですが。
下の日記のタダ働きを、大した作業量じゃないときに尊師が使ってしまったり、 組合で夏コミに応募したら(おそらく書類審査で)落選したり。
まあ、もはや無理して更新するようなページでもないので、今後もこんな感じで いい加減に更新していくと思います。で、肝心の日記ですが、この日は夏コミ明けだというのに作業週会でした。
ひよこがバイトで不在時の普段の4人に、雨さんとたまたま旭川に帰ってきていたたねけんが加わり、 まずは労働報酬の前払いということで、6人で回転寿司「ちょいす」へ。
尊師のオゴリということで適当に持ってきた皿からつまんで食べていたため、誰が何皿食べたのか さっぱりわからない状態。
取ったのはほとんど120円皿で、一人平均1100円程度食べていたようです。
ここで、魔神さんが会計のときに「ここで自分の分の金を払えば、尊師に働かされなくて済むんじゃ?」という 衝撃的な発想の転換発言。
尊師は慌てて、「ふざけるな、払わせろ」と言い返します。普通、逆なんですが。
今後、このやり取りがキッカケで、このときの「1100円」という数字が重要性を増してくることになります。食後は、私の家で作業週会。
久々だったので私は先に帰って掃除をしていたのですが、途中でまるち氏がやって来てしまったのでさあ大変。
私は皆が来る前に三角コーナーの生ゴミを片付けようと思っていたのですが、まるち氏が来てしまったので 生ゴミを動かすのがためらわれます。
結局、まるち氏の制止を振り切って私は生ゴミをポリバケツに収納したのですが、このときの臭いが 腰痛で苦しむまるち氏を直撃。しばらくもだえ苦しんでいました。実に申し訳ないことをしました。この後、まるち氏の悲劇をよそに、皆が揃ったところで作業開始。
まるち氏は、「寿司を食ってないのになんで俺働いてるんだろう」と文句を言いながら作業をしています。
このとき、誰かが「1100円尊師に払えば作業しなくて済みますよ」とのたまいました。
もちろん、まるち氏はもともと報酬を貰っていないので作業をする必然性は全くないのですが、まるでジャイアンが のび太を言いくるめるかのようなつじつまの合わない屁理屈(参照)が面白かったのか、これ以降さらにわけのわからない 理屈が登場することになります。「じゃあ、後でひよこにも1100円払わせよう」
「ひよこに1100円払わせた上に働いてもらおう」
「ひよこは作業をしていないんだから、皆に1100円払わせよう」
「まるち氏には2200円払わせよう」
「残った作業は全部ひよこにやってもらおう」この後、ひよこ邸に移動した我々のノリにひよこが理解不能な態度を示したのは言うまでもありません。
平成12年5月27日 団体交渉inつぼ八
- 「この世で最も恐ろしいことは、責任を取らされることである」というのが私の持論です。
この日、計らずもこの持論を自ら思い知らされる出来事が起こりました。事の起こりは、なぜか最近しきりに尊師が居酒屋に行きたいなどと言っているので、居酒屋 に行くことになったことでした。
別に労働報酬とかは関係ないので尊師のオゴリでもなんでもないようです。
尊師としてはまだ行ったことがない「養老乃瀧」に行きたかったらしいのですが、 私はそんなふうに普通に行き先を決めるのはつまらないと思ったので、周囲を説得して エキサイティングにサイコロで決めることにしました。
1.ようろう
2.つぼ八
3.ようろう
4.つぼ八
5.ようろう
6.永山とう台
この中では、永山とう台が週会場からかなりの距離を歩かされることになるらしいんで、 「出してはいけない目」ということになるんでしょうか。
まあ、これはまだそれほど重大な局面ではないのでサイコロはメディアの店員さんに 振ってもらいました。サイコロの目は、3。
一向は、「なんだつまらない」などと言いつつ「養老乃瀧」に向かいますが、混んでいて 入れませんでした。
そこで仕方なく、店の前で待つかつぼ八に行くかサイコロで決めることに。(永山とう台という選択肢は忘れていました)
結果は、結局つぼ八。結局、毎度お決まりのパターンになってしまいました。つぼ八では、来た料理が次々とたいらげられていきました。皆、食べることしか考えていません。 居酒屋なのに、テーブルの上に料理が乗っていない時間の方が圧倒的に多いというのはどういうことなんでしょうか。 まあ、序盤戦は分かりますが、終始一貫してこの状態が続いていたというのには驚きです。 気がつくと我々は、伝票を見るのが恐ろしいほどの金額を飲み食いしていました。
あまりの出来事に、私は次の料理が来るまで間が持たず、皿の上にキープしておいた手羽先の骨に塩 や七味や味の素をふりかけてひたすらしゃぶり続けるしかなかったという情けなさです。やがてお開きという時間になって、サイコロの本番がやってきました。
支払いの決定です。このとき5人で飲み食いした金額はほぼ2万円。
その払いを、サイコロで以下から選んで決めることになりました。
1.組合員2000円
2.組合員3000円
3.組合員1000円
4.ワリカン
5.ワリカン
6.ワリカン(次回の作業週会タダ働き)
組合にとって望ましいのは、もちろん3です。これなら、私含め4人の組合員で一人1000円、尊師に 約16000円を負担させることができます。
最悪なのは6。「これは出しちゃダメだから」と私は念を押しておきました。で、サイコロを振る人をサイコロで決めた結果、振ることになったのは魔神さん。
魔神さんは、とても嫌そうにサイコロを振りました。
サイコロの目は、6。
平成12年4月8日 バニラブルーの屈辱
なぜか私には、人がまずがって食べているものをお願いしてでも食べさせてもらおうとしたり、 まずそうなお菓子を見つけると誘われるままに買ってしまったりする悪い癖があるのですが、 この日は珍しく「おいしそうだ」と思って右写真のクッキーを買いました。
ところがこのときの週会で、せっかく私が珍しく普通の価値観で買ったクッキーを桜野まるち氏が、 あろうことか「これ、バニラブルーの蓋の味なんだけど(笑)」と侮辱しやがりました。
さらに、それを聞いてクッキーを欲しがった尊師がこれを口にしたところ、一瞬で爆笑してしまったではありませんか。 まるで即効性のヤバイクスリを服用でもしたかのような効き目です。
私は「バニラブルーの蓋はおいしいだろう! あんなうまいものはないぞ」と必死に弁明したのですが、 まるち氏には「いや、まずいとは言ってないから」と巧みに言い逃れをされてしまいました。なぜ、私が何をやっても皆してこのように屈辱に結びつけようとするのでしょうか。非常に遺憾です。
平成12年3月25日 ローソンの松○堂弁当、つけいる隙なし!
- タイトルについては後述。
この日は、みさきちゃんが私を拉致して富良野までがんちゃん(岩男潤子さん)のチャペルコンサートを 見に行くというイベントがありました。
かなり直前まで行く行かないという話を掲示板などでしていたのですが、 みさきちゃんもついに出発1時間前になって電話でコンサートの予約を入れ、行くことを決意した模様。
私はてっきり、もう行かないものだと思っていたのですが、突然メディアで行くことを告げられました。 ほとんど人災です。というわけで二人して富良野に向かったものの、その道のりは期待していたほど吹雪いてはおらず、 私は、これではがんちゃんに北海道の冬の嫌さを思い知らせることができないと、無念のつぶやきを 何度ももらしました。
コンサートのトークでは、がんちゃんはこの時期にしては例年より状態の良いゲレンデでスノボーなどを 楽しんでいたようです。がんちゃんは自分が来ると雨や雪を呼んでしまうようなことを語っていましたが、 それならなぜもっと酷く吹雪いてくれなかったのでしょうか。富良野には失望しました。(本当にファンか?<俺)コンサートの内容は、アンコールの「ねこ曜日」の最中に私があくびをもらすという失態を演じた ものの、つつがなく終了。チャペルは床が平坦で、前の人の頭が邪魔で何も見えなかったので、これで チャペルにふさわしい曲ばかり流された日にはあくびも出ようかというものですが、そのことを話しても みさきちゃんは納得しないばかりか、非情にも私の意見を却下する有り様です。
いったい、私が何をしたというのですか?<あくびその後の週会では、桜野まるち氏がお土産にとローソンの松○堂弁当を持ってきてくれました。
事前に「まずいから」と散々言われていたので期待して食べてみたのですが、本当にまずかったのには 驚きました。
この味を表現するのに私が用いた言葉は「つけいる隙がない」。つまり、どんなにまずい弁当でも 大抵の場合は口直しになるような比較的マシなものが必ず含まれているものですが、この弁当の場合はそれに該当するものが 醤油だけ。一つ一つの品は激しくまずいということはないのですが、何を食べても均等にまずいというのは 予想以上のダメージです。全部食べたときには我々の疲労は極限に達していました。
このときの私のセリフ、「つけいる隙がない」は名言として語り継がれるのは間違いないでしょう。(そうか?)
チャペルコンサートとのダブルパンチで、私が早々に週会をリタイアしたのは言うまでもありません。
平成12年1月8日 新年会、そして作業週会
- 新年明けましておめでとうございます。今年はいよいよ平成12年ですね。誰もが西暦にうつつを抜かして、 そんな年号に注目してはいませんが。
さて、この日はかねてより尊師が企画していた組合新年会が「つぼ八永山店」で行われました。 メンツは先月18日の作業週会に参加した5人で、ものの見事にそのとき働いていたメンバーだけです。 従って尊師の振る舞いが期待されていたのですが、尊師が財政的に苦しいようだったので、一人1000円 出すことになりました。
ちなみに、そのとき予約していた部屋の番号は「203」。内輪ネタで恐縮なのですが、これは なんと知る人ぞ知る草の根BBS「『雪ん子』ねっと」の尊師のID番号なのです。 店の人はこのことを知っていたというのでしょうか。我々は戦慄し、その話を肴に盛り上がらざるを 得ませんでした。つつがなく新年会終了後、本屋やゲーセンに寄って、その後永山週会場へ。
そこで我々を待っていたのは、またしても作業週会でした。尊師も、先ほどの新年会のコストを 回収しようと必死です。直ちに作業が開始されました。私はとりあえずCDの袋詰めを担当しました。このCDの袋詰め作業、前の作業週会でも経験したのですが、 袋にキチキチで入れづらいことこの上ないです。尊師は例を見せて「ほら、簡単に入るじゃないですか」 などと言うのですが、やはり多少工夫してみたところで成果は芳しくありません。余所のサークルの パッケージは、もっと袋の幅に余裕のあるところがあったような気がするのですが。実に羨ましいです。
この袋詰め作業、私と魔神さんにみさきちゃんが加わったあたりで、妙な部分に気を配る ようになりました。今にして思えば、なぜあんなことにそんなに神経質になっていたのかと呆れる ようなことなのですが。しかし、気になり出すとそれを止めることはできず、みさきちゃんなどは そのことに全力を尽くす始末です。
それほどまでに気を配った「妙な部分」とは、なんでしょうか? それは、実にくだらないことなのですが…… 表紙を入れたときの袋の奥の隙間です。
右の写真をご覧ください。違いは一目瞭然です。隙間が空いている方が私が入れたもので、きちんと詰まっている方がみさき ちゃんが努力して入れたものです。
最初、私や魔神さんは「袋の端はプレスで潰れているから奥までは 入らない」と思っていたのですが、みさきちゃんは妥協を許さずキッチリと奥まで入れてしまいました。
話はこのことで盛り上がってしまい、ついには「この隙間をノギスで測って個別にCG集の値段を決めよう」 という話まで出ました。(実際には変わりません!)
しかし尊師は、我々の盛り上がりを余所に「いいから袋の中の空気抜きなさいよ」とご立腹でしたが。裏百鬼夜行のCG集を買う人の中にこの日記を読んでいる人がいるのかどうか分かりませんが、 もしあなたが裏百鬼夜行の、特にCD-Rで売っているCG集を手に取るようなことがあったら、 そういうくだらないところに注目してみてください。きっとあなたは「違いの分かる人」として 認識され、尊敬の眼差しで見られるに違いありません。
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