3.チューンナップ&ワクシング・テクニック


(1)グライドゾーンの工程

 スキーのチューンナップやワックスがけは、初心者にとってはとてもハードルの高いものです。周りに教えてくれる人がいる場合は、幸運なケースです。入手できる情報量が非常に少ないために行き詰まったり、それでもくじけずに試行錯誤されている方も多いのではないでしょうか。
 ここでは、レース指向のクロスカントリースキー初心者を対象に、私の理解している情報
を中心に、平均的な(=私が行っている)チューンナップ&ワクシング工程を以下に紹介します。少しでもお役に立てたらと思っています。理解が浅いため、間違いもあるかも知れません。お気づきの際は、どうかお知らせください。

a.全体のフロー
 ここで紹介するグライドゾーン工程の対象部位は、スケーティングスキーの滑走面全体と、クラシカルスキーおよび歩くスキー(ワックス/ノーワックス・タイプ)のグライドゾーン(センター部を除く、トップ部&テール部)です。クラシカルスキーおよび歩くスキー(ワックス・タイプ)の
グリップゾーンには、チューンナップ工程のホットワクシング以降を決して行ってはいけませんクラシカルスキー(およびワックスタイプの歩くスキー)の場合、必要ならグリップゾーンとの境界にマスキングテープを貼るなどして、グライドワックスのワクシングがグリップゾーンに及ぶのを防止してください。ここで言うグリップゾーンとは、クラシカルスキー(およびワックスタイプの歩くスキー)にクリスターワックスを塗る範囲です。ハードワックスよりグリップ力の強いクリスターワックスを塗る際のグリップゾーンはハードワックス時より前後に合計5〜10cm程度狭くなります。グリップゾーンの範囲に関しては、「(3).グリップゾーンの工程」を参考にしてください。
 
効率的に作業するには、スキーを固定する必要があります。通常、スタビライザーサポートやバイスなどの固定具をテーブルに取り付け使用します。スタビライザーサポートを自作したり、段ボールを丸めて長テーブルの前後に置き、その上にスキーを置いて作業するなど、工夫を凝らしている節約家の皆さんもいます。
 
クラシカルスキーおよび歩くスキー(ワックス・タイプ)のグリップゾーン処理は、グライドゾーン処理に引き続いて行ってください。



(2005年 1月 29日 (土)更新)
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