血中乳酸濃度指標(LT, OBLA)


乳酸性作業閾値(LT: Lactate Threshold)、 OBLA(Onset of Blood Lactate Accumulation)

 安静時から徐々に運動強度(負荷)を上げていくと、あるポイントから血中乳酸値が上昇しだします。このポイントが乳酸性作業閾値(LT)です。また、血中乳酸濃度が4(mmol/L)となるポイントがOBLAとなります。血中乳酸濃度増加の機構については、換気性作業閾値(VT)の項で説明しましたが、再度繰り返します。持久性運動においては、筋肉を動かす物質であるATP(アデノシン3リン酸)を使いながら合成し続ける必要があります。エネルギー源の糖や脂肪は、運動負荷が小さいときは体内で酸素を利用しながら運動負荷に相当するだけのATPに変化し、筋肉でエネルギーとして取り出された後、最終的には二酸化炭素と水に形を変えます(酸化系)。運動負荷が大きくなると酸素を介して合成されるATPだけでは、足りなくなってしまいます。そこで、酸素を介さないでATPを合成する系(解糖系)が活躍しだします。この過程では同時に、乳酸が生成され、これを処理しようとする機構が働きだします。この乳酸処理時に二酸化炭素が産出されます。


山地啓司、運動処方のための心拍数の科学、大修館書店、1994.


(2005年 1月 29日 (土)更新)
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