競技において記録向上を目指すには、指標に基づいて客観的に定量設定できる強度のトレーニングを導入し、計画的にレベルアップしていく必要があります。この観点での指標は、心拍水準、酸素摂取水準、血中乳酸濃度の3つです。下表にそれぞれの長所、短所をまとめます。また、健康の維持増進が目的なら、主観的指標による管理でも十分でしょう。
毎日のトレーニングにおいては、「心拍水準」が最も手軽で、かつリアルタイムでモニターできることから様々な分析や活用が可能な指標と言えます。
また陸上競技の中長距離種目においては、トレッドミルなどで、ランニングスピードと酸素摂取量や血中乳酸濃度の関係をあらかじめ測定しておき、日常は設定した「酸素摂取水準」や「血中乳酸濃度」に対応するランニングスピードでトレーニングするなら、それは間接的に「酸素摂取水準」、「血中乳酸濃度」を指標としたことになります。
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心拍水準
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酸素摂取水準
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血中乳酸濃度
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長 所
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短 所
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