3.チューンナップ&ワクシング・テクニック |
滑るスキーの条件 |
1、2のまとめ: ここで説明した1と2は、購入時に決まってしまい、後から調整することは不可能です。購入に際しては、ショップでよく相談してください。また購入した時にはジャストフィットでも、身長、体重が大きく変わった、シーズンを重ねているうちにベンドが柔らかくなったりと、自分に合わなくなることもあるということを注意して下さい。 |
3〜5のまとめ: 滑走面が平坦でなかったり、浅い線状の傷があったり、また滑走面に焼けや酸化が見られる場合は、サンディング(手加工)やストーンマシン(機械加工)によるチューンナップ工程を参考に滑走面を平坦、修復、リフレッシュして下さい。 |
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リニア
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クロス
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(右)バイアスクロス
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シェブロン
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6のまとめ: 滑走面の水分量を調節し、スキーの滑走性を高めるのがストラクチャーです。チューンナップ工程を参考にサンディング(手加工)やストーンマシン(機械加工)で加工してください。大きなストラクチャーは、レース直前にスパーリラーなどを用いて、手で入れます。 |
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左のグラフは、滑走面最表面から深さ方向にワックスがどの程度、浸透しているかを表したものです。通常のアイロンによるワクシングでは、1回で0.1mm強しか浸透しないことがわかります(□)。ワクシングを繰り返したり、それを50℃程度で長時間保持したりすると、0.3mm以上にわたり浸透することが可能となります(■)。 挿図で示したのが、滑走面の断面写真です。青い部分が滑走面、黄色がワックスです。滑走面組織の隙間にワックスが染み込んでいる様子がわかります。 ここで浸透させるワックスは、純パラフィン系のワックスで、柔らかい(低融点)のものから始め、徐々に固い(高融点)のものへとシフトしながらホットワクシングを繰り返し、浸透量、浸透深さを進めていきます。 (グラフ、挿図とも、04/05TOKOカタログから抜粋) |
7、8のまとめ: 滑走面のケバを除去し、滑走面のワックス浸透性を高めるには、ワクシング(低→高融点)・スクレーピング・ブラッシングを繰り返します。初期のベースワックス処理を参考にケバ取り、ベース作りを行って下さい。 |
9のまとめ: 滑るスキーの仕上げです。ベースワックス工程、レースワックス工程(クラシカル用では加えてキックゾーンに、ベース処理、ワックス処理が必要)を参考にワクシングしてください。 |
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